topet編集部
犬の歯茎が腫れているのを見つけたら、飼い主として心配になることでしょう。犬の歯茎が腫れた時に一番に考えられる口内疾患が歯周病が頭に浮かぶのではないでしょうか。この記事では、犬の腫れた歯茎の考えられる原因と、それに対する応急処置、さらには予防策について詳しく解説します。
歯茎の腫れについて考えられる原因
歯茎の腫れや赤みの主な原因として考えられるものはいくつかあります。歯周病や歯肉炎、歯肉種、歯の破折、歯磨きの力の入れすぎているなどが挙げられます。
歯周病
歯周病は最も一般的な原因の一つで、プラークや歯石の蓄積により歯茎が炎症を起こし、歯茎が腫れることがあります。
歯肉炎
歯周病の初期段階で、歯茎に比較的軽度な炎症や血が出たりすることです。この歯肉炎を放置したままにすると症状が悪化すると歯周病になることが多いです。
歯肉種
歯肉種はエプリスとも呼ばれ、歯肉部に発生する口腔内腫瘍の一つです。犬の口腔内腫瘍の3割は占めると言われいます。歯肉種の原因ははっきりとわかっていないこともありますが高齢犬に特に多いです。ホルモン異常や歯垢・歯石の蓄積、歯周炎や歯周病などが刺激になって引き起こると考えられております。
歯磨きの力の入れすぎ
歯磨きは犬のデンタルケアとしてとても大切ですが、あまり強く歯を磨きすぎると、歯茎を傷つけてしまうことがあります。その他にも何らかの原因で歯茎を傷つけると、腫れが生じることがあります。例えば、硬い物を噛んだり、または遊びながらの事故など考えられます。
歯茎の腫れた時の応急処置
犬の歯茎の腫れは原因が様々であり、その原因に沿った対処が必要になるため、愛犬の腫れが気になる場合は動物病院で適切な治療を受けることがとても重要です。
また、犬の歯茎の腫れの原因がどこにあるのかを探るためには様々な検査をする場合があります。
歯垢や歯石除去
軽度の場合は、溜まってしまった歯垢や歯石を取る治療法が代表的です。 腫れや、歯肉炎、歯肉種、歯周病がひどくない場合は、この治療だけで状況が大きく良くなるケースもあります。
麻酔を使用しない歯石除去の場合、犬が痛みを感じします。それ以降、口に触られるのを嫌がるようになる可能性が高いです。また、麻酔を使用しての歯石除去では、麻酔のリスクがゼロとは言えません。
外科治療
歯周病が進行している場合、例えば炎症によって失われた歯周組織を再生させるための治療を行います。例えば、抜歯も併用や歯肉を一時的に剥離させて綺麗にした後、歯根面やポケット内をきれいにした上で、歯肉を縫合するなどがあります。
軟らかい食事の提供
自宅でできる応急処置としては、歯茎が腫れている間は、固い食物を避け、軟らかい食事を与えることで、さらなる刺激や痛みを避けることができます。ドライフードの場合は、お湯でふやかすなどして柔らかくすることは良いでしょう。
歯茎の腫れの予防策
定期的な歯磨き
犬の歯を定期的に磨くことで、プラークや歯石の蓄積を減少させ、歯周病のリスクを下げることができます。
犬の正しい歯磨きの手順については下記の記事を参考にしてください。
食事の管理を行う
犬が食べるフードには、歯に優しい成分が含まれているものがあります。
また、咀嚼性の良いフードを選ぶことで食べることで歯磨き効果を期待できるものもあります。そのため、食事の管理をしっかり行うことで、犬の歯の健康を保つことができます。
歯石がつきづらいドッグフードについては下記の記事を参考にしてください。
口腔ケア用品の使用
歯磨きが苦手な子も少なくありません。その場合は犬の口臭予防用の歯磨きシートやサプリメントなどがあります。これらの製品は、犬の歯と口腔の健康維持、汚れや歯垢除去、口臭防止などに役立ちます。
しかし、口腔ケア用品はすぐに効果が現れるものと考えるよりは、ある程度の期間(例えば3ヶ月を目安として)継続して使用することが大切です。
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まとめ
・歯茎の腫れについて考えられる原因は、歯周病や歯肉炎、歯肉種、歯磨きの力の入れすぎなどが挙げられます。
・愛犬の腫れが気になる場合は動物病院で適切な治療を受けることがとても重要です。
・歯茎の腫れの予防策としては、定期的な歯磨きや、食事の管理、口腔ケア用品の使用などが挙げられます。
・愛犬のお口のケアは普段からの予防策が大切なための、日頃から意識して生活に取り入れておきましょう。