犬が前足で口を掻くのはなぜ？歯周病が原因であることも

平山賢徳
犬の管理栄養士

本記事では、犬が前足で口を掻く行動の原因について解説します。アレルギーや不快感、ストレスなどが主な原因になりますが、歯周病が原因で口を掻く場合もあります。

そのため、記事の後半では歯周病が原因で口を掻く場合の良い対策について詳しく説明します。

犬が前足で口を掻く行動の一般的な原因

歯周病は犬の歯と歯肉が炎症を起こす病気です。歯周病が進行すると、歯肉は腫れ、痛み、赤みを引き起こします。

このため、犬は口を掻いたり舐めたりすることで痛みを和らげようとすることがあります。歯周病が原因で犬が口を掻く場合の対策は多岐にわたるため、次の章で詳しく解説します。

犬のアレルギー症状の1つとして、口を掻くことがあります。痒みなどが原因で口に刺激を感じ、掻くことで緩和を図ろうとするからです。アレルギー対策としては、適切な治療と食事管理が重要です。

犬が不快感やストレスを感じると、口を掻くことがあります。これは、犬が不快な状況から逃げたり、痛みや不快な感覚を和らげるためです。

さらに、犬が口を掻くことでエネルギーを消耗することができるため、ストレスや不安を軽減することも理由として考えられます。

犬が前足で口を掻く行動の一般的な原因
・歯周病
・アレルギー
・不快感 (ストレス)

犬が前足で口を掻く行動の中でも、ここでは歯周病が原因であることに対して詳しく解説します。歯周病は犬にとって一般的な問題で、歯と歯茎の炎症によって引き起こされます。

歯周病は、口内の不衛生が原因で引き起こされることが多いです。歯周病を治療せずに放っておくと、歯と歯茎が壊死し、その末に歯を失うことがあります。

歯周病の症状には、口内の炎症、歯茎の腫れ、歯の周りの赤み、口臭などが含まれます。歯周病を防ぐためには、食生活の見直しや定期的な歯磨き、犬のストレスを減らしたり口腔ケア用品を使用することが大切です。

歯周病の原因がおやつや普段の食事である場合、おやつの量や質、栄養バランスを調整することが有効です。

ドッグフードの選び方については下記の記事にまとめてますので、参考にしてください。

歯磨きは口臭の根本的な原因を防ぐことができます。歯磨きには獣医師による検診が含まれます。犬の正しい歯磨きの手順を踏むことが大切です。

犬の正しい歯磨きの手順いついては下記の記事を参考にしてください。

犬のストレスは、生活環境や人間との相互作用などの様々な要因によって引き起こされます。また、犬のストレスレベルが高まると、消化管内の消化酵素や腸内の細菌バランスが変化し、口臭を引き起こすことがあります。

犬のストレスを改善するためのアプローチとしては、毎日の運動や散歩、人間との触れ合い、トレーニングなどがあります。また、環境を安定させ、嫌なことを最小限にすることも大切です。

犬の口臭予防用の歯磨きシートやサプリメントなどがあります。これらの製品は、犬の歯と口腔の健康維持、汚れや歯垢除去、口臭防止などに役立ちます。

歯周病が原因で口を掻く場合の対策
・食生活の見直し
・定期的な歯磨き
・犬のストレスを減らす
・口腔ケア用品の使用

・普段のごはんと一緒によく噛んで食べることで、歯垢・口臭を軽減！
・粒を専用ミルにいれて2～3回擦りながら、ごはんにかけるだけで手間いらず。
・1日55円からはじめられる！

・本記事では、犬が前足で口を掻く行動の原因について解説します。
・犬が前足で口を掻く行動の一般的な原因は、歯周病、アレルギー、不快感 (ストレス) が考えられます。
・歯周病が原因で口を掻く場合の対策としては、食生活の見直し、定期的な歯磨き、犬のストレスを減らす、口腔ケア用品の使用が大切です。