猫の歯石を爪で取るのは危険!?推奨される猫の正しい歯石ケア

猫にビオフェルミンを与えると口臭に効果的!?ペット栄養管理士が解説おすすめ
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topet編集部

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愛猫の健康の中でも口腔衛生、特に歯石の除去は重要な項目となります。しかし、猫の歯石を爪で取ろうとする方もいらっしゃるかもしれません。しかし、猫の歯石を爪で取ることはあまり安全ではありません。
この記事では猫の歯石を爪で取ろうとする際の危険性を理解し、歯石ケアについて適切な対処について解説します。

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歯石とは何か?

ビオフェルミンとは?

歯石は、不十分な歯磨きのため、プラーク(歯垢)が長期の間に歯の表面についているとき、唾液に含まれるカルシウムやリン酸がプラークに沈着して、歯の表面で石灰化することで石のように硬くなったものが歯石です。プラークは、およそ2週間で歯石となります。

歯石は、成分の約80%はリン酸カルシウムですが、そのほかにタンパク質、炭水化物や細菌の死骸などからもできています。歯石そのものは、う蝕(むし歯)を引き起こしませんが、歯石の表面がざらざらしているので、そこに細菌が増殖し様々な病気を引き起こす可能性があります。

猫の歯石を放置するリスク

猫の歯石を放置すると、様々な健康問題を引き起こす可能性があります。

口臭の原因となる

歯石は細菌の塊であり、これらの細菌が口臭の主な原因となります。

歯肉炎と歯周病を引き起こす

歯石は歯肉の炎症を引き起こす可能性があり、これが慢性化すると歯周病に進行することがあります。歯周病は、歯を支える骨を破壊し、結果として歯の喪失を引き起こす可能性があります。

疼痛(痛み)と食事への影響

歯や歯肉の問題は、猫が食事を摂取する能力に影響を与える可能性があります。歯の問題による疼痛は、猫が食事を避ける原因となり得ます。

全身の健康問題につながる

歯周病は口腔内だけでなく、全身の健康にも影響を与える可能性があります。感染が血流に広がると、心臓、肺、腎臓、その他の臓器に損傷を与える可能性があります。

猫の口内や口腔の環境には飼い主の注意が必要です。適切なケアと定期的な獣医師によるチェックを通じて、猫の口内健康を維持することは非常に重要です。

猫の歯石を放置するリスク
・口臭の原因となる
・歯肉炎と歯周病を引き起こす
・疼痛(痛み)と食事への影響

・全身の健康問題につながる

猫の歯石を爪で取ろうとする際のリスク

猫の口臭にビオフェルミンが効果的な理由

猫の歯石を爪で取ることは猫の口内環境を傷つける可能性があり安全ではありません。

口腔内はデリケート

猫の口腔は非常にデリケートなため、不適切な取り扱いによって歯肉を傷つけたり、感染症を引き起こす可能性があります。

人の爪は細菌が多い

人間の爪の下は細菌が繁殖しやすい場所であり、これらの細菌が猫の口腔内に侵入すると感染症の原因となる可能性があります。

痛みを伴う可能性がある

歯石は非常に硬いため、爪で無理に取り除こうとすると、猫に痛みを与える可能性があります。これは猫にストレスを与えるだけでなく、傷つけた歯が感染するリスクも高まります。

猫の歯石を爪で取ろうとする際のリスク
・口腔内はデリケート
・人の爪は細菌が多い
・痛みを伴う可能性がある

正しい歯石除去の方法

スケーリング

最も効果的なのは専門的な歯科治療です。獣医師による専門的な歯石除去は、麻酔下で行われ、特殊な器具を使用して以下のような手順で行われます。

歯石除去(スケーリング)

スケーラーという専用の器具で歯に付着しているプラークと歯石を専用の器具で除去します。歯の表面だけでなく、歯の内側や歯周ポケット内の歯石も取り除いていきます。
また、グラグラと抜け落ちそうな歯があるときには、抜歯をするケースもあります。

歯面研磨(ポリッシング)

スケーリングで歯石が取り除かれた歯を、専用の研磨機で磨きます。歯の表面を歯の表面がなめらかになるよう整えることで新たな歯石が付着しにくくなります。

洗浄

最後にしっかりと口腔洗浄をして終了です。しかし、病院での歯石除去は、費用がかかることや猫がストレスを感じることなどから、普段から自宅での日常的な口腔ケアでの歯石予防も非常に重要となります。これには、猫用の歯ブラシと歯磨き粉を使用した毎日の歯磨き、歯石予防のための専用食事、歯石除去のための特別なおやつなどが含まれます。

自宅で行える猫の歯石予防方法

ビオフェルミン以外の猫の口臭対策

歯磨き

猫専用の歯ブラシと歯磨き粉を使用して、可能なら毎日それが難しい場合は週に数回、猫の歯を磨きます。人間用の歯磨き粉は猫にとって有害な成分を含んでいる場合があるため、絶対に使用しないでください。

猫が嫌がらない歯磨き方法については、別の記事で説明してますのでそちらを参照にしてください。

歯石予防の食事やおやつ

歯磨き用のドッグフードやデンタルケア用のおやつは、歯石の予防に効果的です。犬の食事は口腔内の健康に大きく影響するため、適切な選択を心掛けましょう。

別の記事に歯石がつきづらいキャットフードの特徴などもまとめてますので、そちらに関しては別の記事を参照ください。

定期的な口腔ケア用品の使用

猫の歯垢や歯石の予防、口臭予防用の歯磨きシートやサプリメントなどがあります。これらの製品は、猫の歯と口腔の健康維持、汚れや歯垢除去、口臭防止などに役立ちます。

これらの口腔ケア用品を使っての予防は習慣化することがとても大切です。

健康チェック

口腔内を定期的にチェックし、異常がないか確認することも重要です。歯石の色や口臭の変化、歯茎の腫れなどに気づいたら、すぐに獣医師に相談しましょう。

自宅で行える猫の歯石予防方法
・歯磨き
・歯石予防の食事やおやつ
・定期的な口腔ケア用品の使用

・健康チェック

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まとめ

・歯石はプラーク(歯垢)が歯の表面で石灰化することで石のように硬くなったものです。
・猫の歯石を放置すると、口臭や歯肉炎、歯周病、痛みなどだけでなく、全身の健康問題を引き起こす可能性があります。
・猫の歯石を爪で取ることは猫の口内環境を傷つける可能性があり安全ではありません。
・正しい歯石除去の方法として、獣医師によるスケーリングやポリッシング、洗浄など特殊な器具を利用した専門的な歯科治療が最も効果的です。

・自宅でできる歯石予防策としては、歯磨き、歯石予防の食事やおやつ、定期的な口腔ケア用品の使用、口腔ケア用品の使用などがあります。

・歯石の色や口臭の変化、歯茎の腫れなどに気づいたら、すぐに獣医師に相談したほうが良いでしょう。

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