猫がご飯を食べない!放置してはいけない時は?ペット栄養管理士が理由と注意点を解説

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ペット栄養管理士_高山裕紀

高山裕紀
ペット栄養管理士

愛猫がご飯を食べないとき、ただ放置して良いのか、それともすぐに何か対策を取るべきなのか、という疑問を抱くことは多いでしょう。

実は、放置しても良い状況とそうでない状況があります。この記事では、そんな飼い主の皆様へ、猫が食事を拒否する理由と、それに対する適切な対応について詳しく説明します。

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猫がご飯を食べない理由

まず、猫がご飯を食べない理由は様々です。以下に主なものを挙げてみましょう。

健康上の問題

病気や体調不良が原因で食欲を失うことがあります。口腔内の問題、消化器系の疾患、腎臓病、糖尿病などは食欲減退を引き起こす可能性があります。

ストレス

猫はストレスに非常に敏感です。新しい環境や家族の到来、他の猫やペットとの関係など、ストレス源が存在すると食事を拒否することがあります。

食事の問題

新しい食事に切り替えた、食事の味や食感が変わった、食事が古くなったり冷えたりしている場合も食事を拒否する可能性があります。

猫がご飯を食べないときの対応

猫がご飯を食べないときの対応

猫がご飯を食べないとき、ただ放置しても良いのか、それとも何か対策を取るべきなのかについては、具体的な状況によります。

放置しても良い状況

一時的に食事を拒否するだけで、それ以外の行動に異常がない場合、すぐに心配する必要はありません。一時的な食欲減退は、ストレスや小さな体調不良などから起こることがあります。

そのような場合、少し時間を置いてから再度食事を提供すると、通常は元通り食べるようになります。

注意が必要な状況

食事を全くとらない、食事を拒否する日が続く、その他の症状(元気がない、嘔吐や下痢がある、排尿や排便に異常があるなど)がある場合は、ただ放置してはいけません。すぐに獣医に相談する判断も頭に入れておきましょう。

▼猫がご飯を食べない理由と対処方法については、より詳しく解説しておりますので以下を参照ください。

猫が食べ残したご飯はどう対応するべき?

猫がご飯を食べずに放置した場合、食べ残したご飯についてどう対応するかは、飼い主さんの一つの悩みかもしれません。食べ物の取り扱いには注意が必要です。

猫がドライフードを食べ残しする場合の対応

ドライフードは保存が比較的容易なフードで、開封後も密封すれば常温である程度は保存可能です。しかし、一度与えたものが食べ残された場合、湿気や空気中の雑菌によって品質が劣化する可能性があります。

食べ残しのドライフードは、食器から取り除いて新鮮なものと交換することがおすすめです。その後の食べ残しは、できるだけすぐに処分しましょう。

食べ残しを保存する方は、1日を目安に使い切りましょう。食事の量が多すぎる可能性もあるので、猫の体重や活動量に応じた適切な量を与えることも重要です。

猫がウェットフードを食べ残しする場合の対応

ウェットフードは一度開封すると品質が劣化しやすく、保存には注意が必要です。

食べ残しのウェットフードは、冷蔵庫で保存する方もいらっしゃると思いますが、雑菌が繁殖しやすいため、なるべく基本的には保存しない方が安心です。冷蔵庫で保存する場合は、次のエサの時間には使い切るようにしましょう。

また、ウェットフードは一度に大量に与えると食べ残しが出やすいため、1日に複数回に分けて与えることを推奨します。

猫がフレッシュフードを食べ残しする場合の対応

一般的に、フレッシュフードは、ドライフードやウェットフードよりもさらにやはり雑菌の繁殖や品質の劣化が早いと考えられます。特に夏などの暑い時期にはなおさらです。

したがって、食べ残しのフレッシュフードは冷蔵庫で保存せずに、勿体ないと感じてしまうかもしれませんが、猫のことを考えて、基本的には捨てる方が良いでしょう。

フレッシュフードの場合、新鮮さが重要なため、食べ残しが頻繁にある場合は、提供する量を見直すか、フードの種類を変えてみるなどの対策を考えると良いでしょう。

食事量の調整して、食べ残しの対応をする

猫が頻繁に食べ残す場合、与えている食事量が多すぎる可能性も考えられます。この場合、適切な食事量を見直すことが求められます。猫の年齢、体重、運動量、健康状態などに基づき、適切な食事量を決定しましょう。

▼愛猫の1日に必要なカロリーを知るには下記記事がオススメです。

また、猫によっては一度に大量の食事を食べることを好まない場合もあります。そのような場合は、一日に数回に分けて少量ずつ提供するといった工夫も有効です。

フードの種類変更して食べ残しの対応する

食べ残しが続く場合、猫が現在の食事を好まない可能性も考えられます。その場合は、フードの種類を変更してみると良いでしょう。ただし、フードの変更は急に行うと猫の体調を崩すことがあるため、徐々に新しいフードを混ぜるなど、段階的に行うことが推奨されます。

猫の健康管理と食事拒否

猫が食事を拒否することは、ただ放置しても良い場合もあれば、深刻な健康問題のサインであることもあります。

そのため、猫の健康管理は、食事の拒否を含む異常行動の観察から始まります。一般的に、猫は食事をとらないことで栄養不足になると、体調不良を引き起こす可能性があります。

したがって、食事拒否が続く場合は、放置するのではなく、獣医の助けを借りて原因を調べ、適切な治療を始めることが必要です。

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まとめ

猫がご飯を食べない場合に放置しても良い状況か、注意が必要な状況かまずは見極めることが重要です。

猫の食べ残しについては、適切な保存方法を実施したり、食事量の調整を試みたり、フードの種類を変更するなど、様々な対応策が存在します。ただし、猫が食事を食べない、または食べ残すことが頻繁に起こる場合は、健康上の問題が隠れている可能性もあるため、獣医師の診察など、猫の健康と幸福を考えたケアが求められます。愛猫の健康と幸せを最優先に、適切な対応を心がけてください。

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