犬や猫の疾患の中のトップ5。その一つに消化器症状があります。今回はその中でも下痢症状に特化した内容を紹介します。
犬や猫の下痢症状に悩まれたことはありますでしょうか?どのような対処が効果的か、まずは何をした方がいいのか。
下痢にも種類があり、種類によって原因や対処法も異なります。大きくは大腸性下痢、小腸性下痢に分類されますが、その中でも急性や慢性とあります。
これを分類するのは知識がなければ難しいので獣医師に診てもらうのが望ましいです。ただ、原因や対処法を知っていることで、できることや考えることもできるのでもぜひご覧いただければと思います!
下痢症状の原因の種類は?
犬猫の下痢の主な原因は、摂取した食物や水、感染症、ストレス、薬物の不適正な使用などがあります。最も一般的な原因は食物不適合や食物中毒です。
犬猫が下痢を引き起こす代表的な人の食べ物
・ネギ類・グレープフルーツ、レーズン、ナッツ、大豆製品など・牛乳などの乳製品・生肉、特に不完全調理の豚肉など。
人のサプリメントや医薬品
基本的には人間の医薬品やサプリメントは服用することができません。
下痢症状に限らず、人間の風邪薬とかで嘔吐や痙攣、腎臓障害を引き起こす恐れもあります。
下痢の原因
- 一時的な病気による下痢: 病気や食物アレルギー、薬物の副作用などにより引き起こされます。
- 食物不適合による下痢: 食物アレルギーやペットフードが合わないなどが原因です。
- 消化器疾患による下痢: 腸炎、腸管の異常などが原因です。
- 生活環境などによる下痢: ストレスや食べ物の過剰摂取、食事の内容などが原因です。
- 感染症による下痢: 寄生虫感染、細菌感染などが原因です。
下痢症状に期待できる対処方法
下痢症状の対応に関してはいくつか方法があります。できるもので一般的なものをまずは試すことは問題ないと思います。
ただ、長期的に続いたり、下痢以外の症状(出血や継続した嘔吐など)が出るようなら必ず獣医師の指示を受けるようにしてください。
腸内環境の改善
難消化性デキストリンは基本的に胃や小腸で消化されず大腸に直接届きます。これにより、ビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌のエサとなり、善玉菌の数を増やすことで慢性的な下痢や便秘の改善が期待できます。
また、プロバイオティクスを使用している食事もおすすめです。
ドッグフード、キャットフードの成分を確認
「動物性たんぱく質、特に魚などの低脂肪の食事」「食物繊維が豊富なイモ類やセルロースが添加されているもの」「ソルビン酸カリウム、タール色素など合成添加物を使用していない」「ドライフードを使用してみる」「グレインフリーの食事」
環境要因
敏感な子は環境の変化で敏感に下痢症状が出たりします。
例えば、引っ越したり、食事が変化したりなどです。ストレスを抱えてしまうんですね。
その場合は、ストレスとなっている要因を取り除いてあげましょう。
犬猫の下痢症状に対する効果的な対応方法には次のものがあります
- 食事:一時的に空腹(半日~1日)にして、徐々に新しい(高消化性、高繊維食)食事療法を導入する。
- 水分:常に新鮮な水を提供し、下痢による脱水を防ぐ。
- 環境:ストレスを最小限に抑え、安全な場所を提供する。
- 医学的治療:獣医師からの指示に従い、適切な薬物療法を適用する。
- 食品:過敏性のある食品、人工香料、人工甘味料などを避ける。
まとめ
下痢をするのにはいくつか原因があります。もしかしたら環境的要因かもしれないし、食事を変えられたり、または薬を飲んでいる、など考えられます。まずは生活を見直してみるのがいいかもしれません。
そういうところから原因が見えてくるものです。原因がわかったら、その原因を変えてあげることで改善が見られるかもしれません。
まずはできることとして食事療法などを試されてもいいと思いますし、続いたり吐き気や出血などがあるようなら動物病院に行かれてもいいと思います。無理せずに適切な対処をできるようになりたいです。