昨今、犬の歯磨きの重要性が高まっており、その中でも犬の歯磨きガムは噛むだけで歯の汚れや歯石をお掃除できるため重宝されています。犬が噛むだけなので歯ブラシで直接磨くよりも簡単で、犬の気を引くおもちゃにもなりますよね。
歯ブラシよりもお手軽で簡単だしよく使っちゃいますよね。しかし、毎年この犬の歯磨きガムが原因で愛犬が死亡する報告がされています。そこで、本記事では、犬がガムを食べると死亡する危険性があることに触れて、その対策についても深く掘り下げます。
犬とガムの潜在的な危険性
犬は本能的に何かを噛むことを好みます。噛むことは彼らにとってストレス解消や遊び、そして歯の健康維持に役立ちます。しかし、犬用ガムにも正しく使わなければ直接的な死亡の原因になってしまうなど犬の命まで脅かすような危険な場合もあります。
牛皮の骨ガムによる窒息の危険性
犬に人気の高い牛皮で作られた犬用ガムは、犬が噛むことで、歯石や歯周予防、ストレス軽減など様々なメリットがありますが、いくつかの危険性も報告されています。
牛皮ガムの最大のリスクは、犬がガムを丸呑みしてしまって起こる窒息死です。
特に牛皮ガムの端の結び目の部分をそのままごっくんと飲み込んでしまうことがあります。牛皮ガムの端の結び目を丸呑みしてしまった場合、喉に引っかかり息ができなくなります。呼吸する気管の入り口である気道をガムが閉塞してしまい窒息します。特に小型犬や短頭種の犬は丸呑みしてしまった場合に窒息してしまう危険が非常に高いです。
大型犬は小型犬ほど危険が高いわけではないですが、危険性について理解をしておいたほうがいいでしょう。
飼い主さんが見ている場合はすぐにアクションを起こせますが、もしも見ていないところで詰まらせていた場合は手遅れになることも少なくありませんので、注意しておかなくてはなりません。
キシリトールの危険性
人間の食品や口腔ケア製品に含まれることが多いキシリトールは、犬にとって非常に有害な成分です。キシリトールを摂取した犬は、体内でインスリンの過剰分泌を引き起こし、急速に血糖値が下がる「低血糖症」を発症します。これは昏睡、けいれん、歩行困難などの深刻な症状を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。
さらに、一部の犬ではキシリトールが肝障害を引き起こすことも報告されているので健康問題につながります。
犬がキシリトールを食べないようにする最善の方法は、犬が触れてしまう場所に食品や製品がキシリトールを含んでいないことを確認することです。特に人間用のガムや菓子類、歯磨き粉などの口腔衛生製品などに注意が必要です。
犬がキシリトールを誤って食べた場合はすぐに獣医に連絡することが重要です。
犬用牛皮ガムの正しい与え方
適切なサイズを選ぶ
犬のサイズと体重に応じてガムのサイズを選ぶことが重要です。大きすぎると犬が噛み切れず、小さすぎると窒息の危険性があります。ガムを横向きで咥えた時に、口から3cmほど飛び出るサイズ感が良いでしょう。
口角より幅が短いものは口の中に簡単に収まってしまい、飲み込んでしまう危険性があります。また、大型犬には小型犬用のガムを与えないでください。大型犬にとって小型犬用のガムは小さすぎて、丸呑みする危険性があります。
適切な種類のガムを選ぶ
すべてのガムがすべての犬に適しているわけではありません。一部の犬は特定の素材に対してアレルギーを持つことがあります。また、犬の年齢、健康状態(特に口腔や消化器系の健康状態)、噛む力も考慮に入れるべきです。
常に監視して手で与えると安全
犬がガムを噛んでいる間は、窒息や誤飲を防ぐために常に監視することが重要です。大きなピースが剥がれてきたら、それを取り除くことも必要です。ガムは手で与えたほうが飼い主さんもチェックできるので安全でおすすめです。
適度な量を与える
一部のガムはカロリーが高いため、過剰に与えると肥満の原因となることがあります。犬の食事量と活動量を考慮に入れて、適切な量のガムを与えましょう。
まとめ
犬がガムを食べることは、時には死に至る可能性があります。だからこそ、ペットオーナーとして、犬がどんなものを食べているのか、常に注意深く確認する必要があります。安全な犬用のガムやおもちゃを提供し、食事の監視を怠らないことが重要です。
最後に、もし犬が何か異常な行動を示したり、体調が優れないように見えたら、すぐに獣医に連絡することが重要です。早期に問題を捉えることが、大切な愛犬の命を救う可能性があります。
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