犬の毛が生える食べ物は?犬の毛並みを美しく保つ最適な食べ物と栄養素

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平山賢徳
犬の管理栄養士

犬の健康を維持し、美しい毛並みを育むためには、適切な栄養が不可欠です。この記事では、犬の毛を健康維持するために推奨される食べ物と、毛並みを美しく保つのに役立つ栄養素について詳しく解説します。

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主要な栄養素とその効果

主要な栄養素とその効果

良質なタンパク質

毛は主にタンパク質で構成されています。そのため、毛にとって良質なタンパク質を摂取することは非常に大切です。高品質の動物性タンパク質源には鶏肉や馬肉、鹿肉、牛肉、魚などがあります。

その他には動物性のタンパク質だけでなく、大豆や豆類、とうもろこしなどの植物性のタンパク質もあります。安価なドッグフードにはタンパク質量と費用を抑えるために動物性ではなく、植物性タンパク質を利用しているものも多くあります。

不飽和脂肪酸

不飽和脂肪酸は主に植物油や魚油に多く含まれています。特にオメガ3脂肪酸オメガ6脂肪酸は、犬の皮膚と毛の健康に非常に重要な役割を果たします。これらの脂肪酸は犬自身の体内で生成されないため、食事を通して摂取する必要があります。適切なバランスでこれらの脂肪酸を供給することで、多くの皮膚関連の問題を予防し、改善することができます。

オメガ3脂肪酸には、主にALA(α-リノレン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)があります。これらは炎症を抑制する効果が知られており、犬の皮膚の健康を維持するのに役立ちます。特に、EPAとDHAは皮膚病の治療と予防に有効であり、皮膚の炎症を減らし、アレルギー反応やかゆみを和らげます。また、これらの脂肪酸は皮膚のバリア機能を強化し、毛の光沢と強度を向上させる効果があります。

オメガ6脂肪酸の中でも特に重要なのはLA(リノール酸)で、これは皮膚の保湿とバリア機能の維持に必須です。オメガ6脂肪酸は皮膚を健康に保ち、乾燥やふけ、脱毛を防ぎます。しかし、オメガ6脂肪酸は炎症を促進することもあるため、オメガ3脂肪酸とのバランスが非常に重要です。

ビタミン類

ビタミン類も毛並みを良くし、健康を保つためには必要とされます。その中でも、特にビタミンA、B群、C、Eは皮膚と毛の健康に必要です。

  • ビタミンA: 皮膚細胞の修復と成長に必要です。また、皮膚の健康を保ち、毛の生育にも影響します。レバー、卵黄、乳製品、さつまいもなどに豊富です。
  • ビタミンB群: エネルギー代謝を促進し、皮膚の健康にも関与します。特にビオチン(B7)は皮膚、毛、爪の健康に非常に重要です。全粒穀物、肉、卵、魚、ナッツ、豆類などに含まれます。ビオチンは特にレバーや卵黄に多く含まれています。
  • ビタミンC: 抗酸化ビタミンで、体内のフリーラジカルから細胞を保護するのに役立ちます。また、コラーゲンの生成を助けることで、皮膚の弾力性を高め、健康な毛を支えます。果物や野菜、特に柑橘類、キウイ、イチゴ、ピーマン、ブロッコリーなどに豊富です。
  • ビタミンE: ビタミンEは強力な抗酸化作用を持ち、皮膚を健康に保ちます。細胞の損傷を防ぎ、免疫システムの正常な機能をサポートします。植物油、種子、全粒穀物、緑黄色野菜に含まれます。

これらのビタミンは、犬の毛の健康だけでなく、全体的な健康状態にも影響を与えます。バランスの取れた食事はこれらのビタミンを適切な量で供給するのに役立ちます

ミネラル

犬の毛並みを健康に保つためには、適切なミネラルの摂取が非常に重要です。ミネラルは体内で多くの重要な役割を果たし、特に皮膚と毛の健康に直接影響を与えます。

  • 亜鉛: 亜鉛は皮膚の修復と再生に必要で、免疫機能と細胞成長にも関与しています。亜鉛不足は皮膚の問題や脱毛を引き起こす可能性があります。
  • : 鉄は血中のヘモグロビンの重要な成分で、体全体に酸素を運ぶ役割を持っています。適切な鉄のレベルは、健康な皮膚と毛並みを維持するのに役立ちます。
  • : 銅は鉄の吸収を助け、コラーゲンとエラスチンの生成に関与します。これらは皮膚の弾力性と毛の健康に寄与するため、銅は重要なミネラルです。
  • セレン: セレンは強力な抗酸化作用を持ち、体内の細胞を損傷から守ります。また、セレンは皮膚の感染症を予防するのにも役立ちます。
  • マグネシウム: マグネシウムは体内で300以上の酵素反応を助けるミネラルで、皮膚の健康を含む多くの生理的プロセスに関与しています。

ただし、尿路結石などの持病がある犬には、いくつかのミネラルを特に注意深く管理する必要もあり、結石の種類に基づいて特別に調整された犬用の療法食を与えることが多いです。獣医師と相談しながら適切なバランスで提供することが推奨されます。

毛並みや皮膚が気になる犬におすすめの食材

毛並みが気になる犬におすすめの食材

次に、これらの栄養素を豊富に含む具体的な食材をいくつか見ていきましょう。

サーモン

サーモンは、EPAとDHAのオメガ3脂肪酸が豊富で、皮膚と毛の健康をサポートします。さらにサーモンはアスタキサンチンを含んでいます。アスタキサンチンは、サーモンがその特徴的なピンク色を持つ原因の一つであり、非常に強力な抗酸化物質です。
サーモンは非常に栄養価が高いため、過剰に与えるとカロリーが多くなりすぎる可能性があることは頭に入れておきましょう。

カツオ

カツオは良質で高タンパク質であり、筋肉の維持と成長に不可欠です。タンパク質はまた、健康な皮膚や毛の維持にも重要な役割を果たします。カツオに含まれるオメガ3脂肪酸(EPAとDHAを含む)が豊富で、心血管健康にも寄与するとされています。

ビタミンB群が豊富で、これにはエネルギー代謝の促進や神経系の健康維持が含まれます。また、セレンという重要な抗酸化ミネラルも含んでおり、免疫システムのサポートと細胞保護に貢献します。

タラ

タラは筋肉の維持と成長に必要なアミノ酸を豊富に含んでいます。高タンパク質で低脂肪・低カロリーなので、適切な体重管理にも役立ち、犬の健康に必要な栄養素を多く含んでいます。オメガ3脂肪酸も含んでおり、これが犬の皮膚と毛の健康をサポートします。

また、炎症反応を減らす効果もあり、関節炎や皮膚の問題がある犬に特に有益です。また、消化が容易で、多くの犬にとってアレルギー反応を引き起こしにくい食材です。ビタミンDとB12を含んでおり、これらは健康な骨の成長と神経系の機能をサポートします。また、鉄分、亜鉛、マグネシウムなどのミネラルも豊富で、犬の免疫システムや代謝に必要です。

鶏肉

鶏肉は、低脂肪で高タンパク質、全ての必要なアミノ酸を提供します。また、鶏肉に含まれる脂肪は、オメガ6脂肪酸を含むことが多く、これが皮膚の健康をサポートします。
ビタミンB群も豊富で、特にビタミンB6やビタミンB12は皮膚の健康に重要です。また、亜鉛や鉄も含まれており、これらは皮膚の健康維持に寄与します。

例えば、鶏肉以外の肉類の中で豚肉はビタミンB群が豊富で、特にビタミンB1(チアミン)が多く含まれています。これはエネルギー代謝に必要であり、皮膚の健康をサポートします。ただし、豚肉は脂肪が多いため、与える量を調整する必要があります。

卵は「完全タンパク質」とも呼ばれ、犬が必要とするすべての必須アミノ酸を含んでいます。これらのアミノ酸は、体の組織の修復や成長に不可欠で、特に皮膚の細胞は頻繁に更新されるため、高品質のタンパク質が重要です。ただし、卵アレルギーは犬にも見られる一般的な食物アレルギーの一つですので、事前に卵アレルギーがないことを確認しておきましょう。

かぼちゃ

かぼちゃには食物繊維が豊富であり、ビタミンA、Cを含みます。これにより、消化健康が促進され、毛並みへの効果も期待できます。かぼちゃは糖分が多いため与える量は注意しましょう。かぼちゃの皮と種は消化に悪いため皮と種を剥いてから内側の果肉のみを与えることをお勧めします。

りんご

リンゴはビタミンCと繊維が豊富で、低カロリーです。生で与える場合は種と芯を取り除くことが重要ですが、健康的なおやつとして適しています。消化に悪い種と芯を取り除きましょう。皮についても特に消化器系が敏感な犬や小型犬には皮をむいて与えることのがおすすめです。

りんごは生で与えるのが一般的ですが、柔らかくするために軽く蒸すこともできます。これは、特に高齢の犬や歯が弱い犬に適しています。

腸内環境と皮膚の関係

腸内環境と皮膚の関係

腸内環境は、消化吸収だけでなく、免疫調節と炎症応答にも大きく関与しています。健康な腸内環境は、有益な細菌が多く存在しており、これが全身の免疫バランスを保つのに重要な役割を担います。不均衡な腸内環境は、アレルギーや炎症を含む様々な皮膚症状の原因となることがあります。犬に与えられる代表的な発酵食品は以下です。

無糖ヨーグルト

ヨーグルトは生きた乳酸菌が豊富で、これが腸内の善玉菌を増やすのに役立ちます。腸内フローラのバランスを改善し、消化を助け、時にはアレルギー症状の緩和にも寄与することがあります。ヨーグルトに含まれている糖分や人工甘味料、香料が添加されていないことを確認してください。

納豆

豆は大豆を発酵させて作られる日本の食品で、ナットウキナーゼという特有の酵素を含んでいます。健康な腸内環境を促進し、心血管健康にも良い影響を与えることが知られています。

納豆は特有の匂いと味があるので、すべての犬が好むわけではありません。小量から試して、犬が受け入れるかを見てください。また付属品のカラシやタレは犬には使わないでください。

パラカゼイ菌

皮膚やアトピーやアレルギーに関して、プロバイオティクスの一種であるパラカゼイ菌が注目されています。パラカゼイ菌は免疫系の調節に寄与し、特に、善玉免疫細胞(Th1細胞)と悪玉免疫細胞(Th2細胞)のバランスを調整します。Th2応答はアレルギー反応に関与するため、このバランスの調整はアトピー性皮膚炎などの状態に有益とされています。最近ではサプリメントにも利用されているものも出てきているので

特に一般食ドッグフードや手作りなどの犬の食事からは十分な栄養が得られない場合があります。サプリメントはビタミン、ミネラル、必須脂肪酸など、必要な栄養素を適切な量で提供するのに役立つので、犬の皮膚が気になる方や、不安な方は活用してみるのも良いでしょう。

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まとめ

・犬の皮膚に特に重要な栄養素を摂取することが大切です。
・毛並みや皮膚に重要な栄養素を豊富に含まれた食材を摂取しましょう。
・犬の毛や皮膚に腸内環境は大切です。発酵食品で犬に与えられるものをチェックしましょう。
・サプリメントはビタミン、ミネラル、必須脂肪酸など、必要な栄養素を適切な量で提供するのに役立ちます。

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