この記事の著者

ペット栄養管理士 高山裕紀
「食事と健康のはなし」編集長。
ペットフード会社でドッグフードの開発を経験後に動物たちの健康寿命の延伸を目的に(株)topetを創業。
日本ペット栄養学会所属。ペット栄養管理士、犬の管理栄養士を保有。
はじめに
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早速今日の本題です。多くの方は愛犬に市販のキャットフードを与えているかと思いますが、今後手作り食を作りたい方やおやつとして人が食べている食べ物与えたい方もいらっしゃると思います。私たちが普段から口にしている食べ物でも犬にとっては食べてはいけないものもありますので、犬に与える際は注意しましょう。今回は犬が食べてはいけないもの一覧をまとめました。
犬が食べてはいけないもの一覧

犬が食べてはいけないもの一覧①:魚介類編
犬が食べてはいけないもの一覧②:野菜編
犬が食べてはいけないもの一覧③:果物編
犬が食べてはいけないもの一覧④:お菓子編
犬が食べてはいけないもの一覧をまとめました。私たちがよく口にする身近な食べ物ばかりですので、愛犬が誤ってこれらの食べてはいけないものを口にしないように注意してあげてください。
魚介類
生のエビ、カニ、イカ、タコは犬が食べてはいけないものです。
<症状>
犬がこれらの食べてはいけないものを口にすると、疲労感や筋力低下などを引き起こします。
<原因>
これらの食べ物に含まれるチアミナーゼによりビタミンB1欠乏症を引き起こすことで犬の疲労感、筋力低下を引き起こします。
野菜
ネギ、タマネギ、ニラ、ニンニクは犬が食べてはいけないものです。
<症状>
犬がこれらの食べてはいけないものを口にすると、犬の食欲不振・元気が出ない・疲れやすいなどの症状がでます。
<原因>
溶血性貧血 (血液中の赤血球が破壊されることで起こる貧血)
これらの食べ物に含まれるアリルプロピルジスルフィドが原因と言われていたが、現在は3種類の有機チオ硫酸化合物が原因物質とされています。
アボカドは犬が食べてはいけないものです。
<症状>
犬がこれらの食べてはいけないものを口にすると、犬の嘔吐や下痢などの症状がでます。
<原因>
<症状>
犬がこれらの食べてはいけないものを口にすると、犬の嘔吐や下痢などの症状がでます。
<原因>
これらの食べ物に含まれるペルシンが原因とされています。ペルシンは毒性が強く犬の中毒症状を引き起こします。
果物
ぶどう、レーズンは犬が食べてはいけないものです。
<症状>
犬がこれらの食べてはいけないものを口にすると、犬の嘔吐・下痢・急性腎不全などの症状がでます。
<原因>
明らかにされていません。
お菓子
チョコレートは犬が食べてはいけないものです。
<症状>
犬がこれらの食べてはいけないものを口にすると、犬の興奮・痙攣・嘔吐・下痢などの症状がでます。
<原因>
分解・排出が苦手なテオブロミンが体内に蓄積することにより、犬の中毒症状を引き起こします。
シリトールは犬が食べてはいけないものです。
<症状>
犬がこれらの食べてはいけないものを口にすると、犬の元気が出ない・痙攣・嘔吐・下痢などの症状がでます。
<原因>
低血糖症 (血中の糖分濃度が著しく低下する病気)
キシリトールによりインスリンが放出され、犬の血糖が低下されることにより引き起こされる。
犬が食べてはいけないもの一覧のどれかを食べてしまったら
愛犬が食べてはいけないものを食べてしまったら、可能であればすぐに吐かせてください。①犬が口にした食べ物②犬が食べた量③犬が食べた日時は必ず覚えておき、犬に症状が出た場合 or 心配な場合はすぐにかかりつけの動物病院で診てもらうべきです。
まとめ
・魚介類の中でも生のエビ、カニ、イカ、タコは犬が食べてはいけないものです。
・野菜の中でもネギ、タマネギ、ニラ、ニンニク、アボカドは犬が食べてはいけないものです。
・果物の中でもぶどう、レーズンは犬が食べてはいけないものです。
・お菓子の中でもチョコレート、キシリトールは犬が食べてはいけないものです。
・犬が食べてはいけないものを食べて犬に症状が出た or 心配な場合は、①犬が食べたもの ②犬が食べた量 ③犬が食べた日時をメモして動物病院で診てもらいましょう。