ペットフードは穀物不使用(グレインフリー)が良い?ペット栄養管理士が解説

ペットフードは穀物不使用(グレインフリー)が良い?ペット栄養管理士が解説
ペットフードは穀物不使用(グレインフリー)が良い?ペット栄養管理士が解説

この記事の著者

著者_高山裕紀

ペット栄養管理士 高山裕紀
「食事と健康のはなし」編集長。
ペットフード会社でドッグフードの開発を経験後に動物たちの健康寿命の延伸を目的に(株)topetを創業。
日本ペット栄養学会所属。ペット栄養管理士、犬の管理栄養士を保有。

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はじめに

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サービスの目的

早速今日の本題です。最近は穀物不使用のグレインフリーのペットフードや小麦不使用のグルテンフリーのペットフードが増えてきていますね。これらは犬や猫の健康にどんな影響があるのでしょうか?ペット栄養管理士が栄養学の視点から解説いたします。

そもそも穀物不使用(グレインフリー)のペットフードとは?

そもそも穀物不使用(グレインフリー)のペットフードとは?

・穀物が不使用のペットフードがグレインフリーのペットフード
・穀物の種類によって含まれる栄養素は異なる

ペットフードで使われるトウモロコシといった穀物不使用ペットフードグレインフリーのペットフードと呼びます。また、単に穀物と言っても米や麦、トウモロコシなど穀物種類によって含まれる栄養素は異なります。穀物の主要栄養素でもある炭水化物とタンパク質、食物繊維を比較してみても、食物繊維の含有量に大きな差があることがわかります。トウモロコシについては炭水化物やタンパク質の含有量が低いことがわかります。

穀物(米・大麦・トウモロコシ)の栄養素を比較

米に含まれる栄養素

米100gに含まれる炭水化物とタンパク質、食物繊維の量は下記の通りです。
・炭水化物 77g
・タンパク質 6g
・食物繊維 0.5g

大麦に含まれる栄養素

大麦100gに含まれる炭水化物とタンパク質、食物繊維の量は下記の通りです。
・炭水化物 78g
・タンパク質 6g
・食物繊維 10g

トウモロコシ

トウモロコシ100gに含まれる炭水化物とタンパク質、食物繊維の量は下記の通りです。
・炭水化物 18g
・タンパク質 3g
・食物繊維 5g(可食部)

良く聞くグルテンフリーとは何が違うの?

グルテンは麦類に含まれるタンパク質から生成され、特に小麦から多く生成されます。よく穀物(グレイン)とグルテンは混同されがちですが、グレイン穀物全般を指すのに対して、グルテン穀物一種である麦類に含まれるタンパク質から生成されます。

ペットフードは穀物不使用のグレインフリーが良いのか?

ペットフードは穀物不使用のグレインフリーが良いのか?

・犬や猫はα化されていれば穀物を消化できる
・穀物の中でもアレルギーに注意するべきなのは小麦とトウモロコシ

良くグレインフリーのペットフード商品を拝見すると、「犬や猫は穀物を消化できないため穀物は不使用が良い」と書いてあったり、「犬や猫は穀物を食べるとアレルギーを発症しやすいので穀物は不使用が良い」と書いてありますよね。ペットフードメーカーでペットフード開発をしてきた経験から申し上げると、ややペットフードメーカーのセールストークも含まれるかなと個人的には思います。

犬や猫は穀物を消化できないため穀物不使用が良い?

私たち人間は、米を生のままで食べたら消化できないため、ご飯を食べるときに必ず加水・加熱調理をしていますよね。この工程をα化と呼びますが、α化が必要なのは人間だけではなく犬や猫も同様です。そしてα化していれば消化については問題なくできます。ほとんどのペットフードではα化してありますので、消化の観点では穀物不使用だから良いとは言えません。

犬や猫は穀物を食べるとアレルギーを発症しやすいので穀物は不使用が良い?

ペットフードに使用される穀物というと、小麦・トウモロコシや雑穀などがありますが、アレルギーが比較的発生しやすいのは小麦トウモロコシとなります。小麦はグルテンがアレルギーの原因となりますが、同じムギ類でもライ麦や大麦などはグルテンをほとんど生成しないため問題ないと言えます。また、雑穀は栄養価高く犬や猫にとって大切なアミノ酸ビタミン類を多く含んでいることからも、穀物不使用のグレインフリーペットフードが良いとは決して言えないです。穀物についてはアレルギーを避けることを意識して、愛犬・愛猫の栄養管理を考えたペットフード選びが大切です。

まとめ

・穀物不使用のグレインフリーのペットフードについてまとめました。
・グレインフリーは消化という点だと一般的にペットフードはα化してあるため問題ありません。アレルギーとしては穀物全般ではなく小麦とトウモロコシを意識してあげて下さい。
・穀物の中でも雑穀のような栄養価が高い穀物もあるため、全てを避けるのではなくアレルギーと栄養素を見てペットフードを選んであげるのが良いです。

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