ペットフードの原材料表示で気にするべきこととは?ペット栄養管理士が解説!

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この記事の著者

著者_高山裕紀

ペット栄養管理士 高山裕紀
「食事と健康のはなし」編集長。
ペットフード会社でドッグフードの開発を経験後に動物たちの健康寿命の延伸を目的に(株)topetを創業。
日本ペット栄養学会所属。ペット栄養管理士、犬の管理栄養士を保有。

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はじめに

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早速今日の本題です。普段与えているドッグフードやキャットフードのパッケージに記載されている情報を把握してますか?原材料や成分の表示内容は自由に決められる訳ではなく、ルールに従って記載されています。そこで今日は、ペットフードに記載されている「原材料」や「成分」などの表示で気にすべきポイントをご紹介したいと思います。これを知っていればペットフード選びも楽しくなるはずです!

ペットフードの原材料や成分の表示ルール

ペットフードの原材料や成分の表示ルール
ペットフードの原材料や成分表示のルール

ペットフードのパッケージ表示には「ペットフード安全法」で定められた表示5項目と「ペットフード公正取引協議会」の規約で定められた表示4項目があります。ペットフード安全法で定められた項目は表示が義務づけられているのに対して、ペットフード公正取引協議会の規約で定められた項目は会員でなければ任意です。ペットフードメーカーでも会員ではないメーカーが数多く存在しますが、多くはペットフード公正取引協議会の規約で定められた項目を表示しているのが実情です。

ペットフード安全法

・ペットフードの名称
– ペットフードメーカーが付けたブランド名などです。犬用や猫用、xx歳用といった表示もここにしているメーカーも多いです。
・原材料名
– ペットフードに使用しているすべての原材料を表示しています。添加物以外の原材料、添加物の順に表示することが2016年の公正競争規約によって定められています
・賞味期限
– 保存料を使用していないものであれば、製造後おおよそ1年以内で設定されているものが多いです。
・事業者

– 最近だとペットフードの製造と販売元は分かれていることも多いですが、この項目はあくまで販売を行っている業者です。
・原産国名

– ペットフードの最終加工を行った国です。そのため、原料などは海外から取り寄せても、国内で加工を行えば原産国は国内になります。

ペットフード公正競争規約

・用途
– 大きく「総合栄養食」「おやつ・スナック、間食」「その他の目的食」のどれかが表示されています。
・成分
– タンパク質、脂質、繊維、灰分、水分といった成分表示です。
・内容量

– ペットフードの内容量です。最近増えている小分けパックの場合は、1袋あたり何gか表示するところも多いです。
・与え方

– 年齢 (ライフステージ) や体重に応じて1日で与えるべき給与量が表示されています。

ペットフードの原材料の表示はここを確認すれば大丈夫!

パッケージ表示で確認すべき3つの事 (原材料名・原産国・用途)

主原料

原材料は食品と同じように、配合量が多い順に表示されています。先頭にはお肉の種類 (鶏肉や鹿肉など) もしくは魚の種類が表示されていますので、好みにあったものであるかはまずチェックです。ここで注意が必要なのが、肉類といった記載が表示されている場合はイメージされている肉ではない可能性が高いです。
ペットフード公正取引委員会が定めたところによると、肉類とは『新鮮な又は適正な方法により保存されてある哺乳動物・家禽(かきん)類等の生肉、肉体部分、並びに上記動物の体又は体の一部から生じる全ての副生物及びその加工物』と言われています。ここに表示されている全ての副生物及びその加工物とは人間が食べられない部位も全て使用しているということになりますので、食品レベルではない肉が使われていることになります。

アレルギー

愛犬・愛猫のアレルギーに該当するものがないかチェックしてください。アレルギーを避けるにはグレインフリーが無難ですが、穀物自体の栄養価は高いので、アレルギーとなりやすい原料を避けて選んであげることをオススメします。そのため、アレルギーが出やすいとうもろこし小麦は避けて、大麦など比較的アレルギーが出にくい穀物が配合されているものが良いでしょう。グレインフリーとグルテンフリーについては別の記事にまとめてありますので、是非ご参照ください。

【グレインフリーって良いの?】穀物とペットの健康について【獣医師監修】

添加物

さらに詳しく確認したい方は、合成添加物が使われてないかのチェックもオススメします。ドッグフードやキャットフードに含まれる合成添加物は体に影響がでないレベルに使用量が制限されていますが、体の中に取り入れるものだと考えると極力避けたいですよね。それなら、完全無添加が良いかというとビタミンやミネラル、酸化防止剤といった添加物は最低限必要となります。
酸化防止剤は悪いイメージを持たれる方が多いかもしれませんが、酸化防止剤が使われていないフードは劣化が早く、下痢嘔吐の原因にもなりかねませんまた、天然由来の酸化防止剤であれば体への影響は限りなく低いと考えられますので、天然由来の酸化防止剤が利用されているフードをオススメします。

ドッグフードで使用される合成添加物

エトキシキン:ドッグフードの酸化を防ぐために使用される合成(人工)添加物です。果物の焼け病防止剤として用いられる農薬でもあります。

BHA・BHT:ドッグフードの酸化を防ぐために使用される合成(人工)添加物です。ある一定以上の接種で発がん性が報告されています。

ソルビン酸カリウム:細菌やカビの発生・増殖を防ぐために使用される合成(人工)添加物です。食品でも良く使用される保存料です。他の食品添加物との使用で発がん性が報告されています。

亜硝酸ナトリウム:発色剤や細菌やカビの発生・増殖を防ぐために使用される合成(人工)添加物です。ドッグフードではウェットフードで良く使用されます。他の食品添加物との使用で発がん性が報告されています。

亜硫酸ナトリウム:防腐剤として使用される合成(人工)添加物です。少量でも危険度が高い添加物です。

赤色3号、赤色40号、赤色102号、赤色105号、青色2号:着色料として使用される合成(人工)添加物です。中々使用しているドッグフードはありませんが、着色料における日本の法律はヨーロッパやアメリカと比べて緩い傾向があるため注意が必要です。

ドッグフードで使用される天然添加物

ミックストコフェロール (ビタミンE)、ローズマリー抽出物

添加物については、下記の記事に詳しくまとめてありますので、是非ご参照ください。

【無添加表記のカラクリ】無添加ペットフードの安全性について

ペットフードの成分の表示はここを確認すれば大丈夫!

ペットフードの成分の表示はここを確認すれば大丈夫!
ペットフードの成分の表示はここを確認すれば大丈夫!

成分の表示ルールとして5大栄養素(タンパク質、脂質、粗繊維、灰分、水分)とエネルギーの表示を一般的にはしています。ペットフードによってはビタミンやミネラルの値を載せているところもあります。また、ペットフードの成分表記は「粗タンパク質」といったように“粗”の記載がありますが、これはタンパク質であればタンパク質以外に、アミノ酸やアミン類も同時に測定しているため”粗”という記載になります(食品とは成分分析方法が異なります)。他にも食品だと10gといったようにg(グラム)で記載されていますが、ペットフードだと%(パーセント)で表記されるなど表記に違いがあるので注意が必要です。

その中で、タンパク質・脂質・カロリーは意識して確認しておくべき点ですので、目安の数字をまとめてみました。

粗タンパク質

総合栄養食の基準だと成犬で18%以上、成猫で26%以上が目安です。この値が最低値ですので、低タンパクのペットフードの目安として考えると良いでしょう。

粗脂質

総合栄養食の基準だと成犬で5.5%以上、成猫で9%以上が目安です。この値が最低値ですので、低脂質のペットフードの目安として考えると良いでしょう。

エネルギー(カロリー)

エネルギーの欄には100gあたりのカロリーが表示されていることが多いです。目安としては100gあたり350kcalを下回ると低カロリー、400kcalを上回ると高カロリーなペットフードかなと思います。

ペットフードの原材料や成分の表示以外で確認するべきところは?

以外で確認するべきところは?

原産国

最終加工を行った国が原産国となります。過去に不祥事があった国が原産国だとちょっと不安ですよね。原産国は確認しておいた方が良いと思います。
ここで注意が必要なのが、例えば原材料は中国でも加工が日本の場合は日本が原産国となります。このルールがあると、原材料が全て海外製でも国産で表示できてしまうため、可能であればフードの紹介をしているホームページなどを参照して、原材料の産地を確認することをオススメします (公開していないところも多いですので、公開しているところのフードは信頼できますね!)。

用途

「用途」という記載ではなく「目的」であったり「名称」と一緒に記載されていたりもしますが、パッケージには下記の4パターンのうち1つが表示されていますので、目的にあったものであるかはチェックが必要です。
ウェットフードは一般食であるケースが多く、総合栄養食だと思って与えていた話は良く耳にします。改めて与えているフードを確認してみると良いでしょう。

総合栄養食

ワンちゃんネコちゃんが必要とする栄養基準を満たした、日々の主要な食事として利用します。

療法食

治療の内容に合わせて栄養成分が調整されたフードのため、獣医師さん相談の下に与えるべき食事です。

間食

ジャーキーやガムなど、ご褒美としてあげるものです。

その他の目的食 (一般食・栄養補完食・サプリメント・副食)

特定の栄養成分を調整したり食いつきを良くしたりすることなどを目的としたものです。

まとめ

・ペットフードに記載されている「原材料」や「成分」などの表示で気にすべきポイントをご紹介。
・原材料や成分には決められた表示ルールがあります。
・原材料や成分について確認すべき表示をまとめました。
・最後に原材料や成分以外に確認すべき表示をまとめました。

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