家族の一員である猫の健康は私たちにとって非常に重要です。しかし、愛猫の口が臭い時にその子にあった治し方が見つからない方も多いです。この記事では、猫の口臭を簡単に解消するためにはどうすればよいか、その原因と対処法について記載します。
口臭の主な原因
猫の口臭は魚臭いやうんこのような匂い、アンモニア臭やドブ臭いなど、猫や症状によって匂いの感じ方は様々ですが、どれにも当てはまるであろう主な原因は以下です。
歯周病
歯周組織の炎症や腐敗も原因の一つです。症状としては、歯周の痛みや腫れ、歯の色変化、口臭などがあります。
消化器トラブル
胃や腸内の疾患や消化の悪い食事なども原因の一つです。症状としては、嘔吐、下痢、胃腸の痛み、食欲の減退、体重減少などがあります。
特定の病気
食道炎、腎臓疾患も原因の一つです。喉の痛み、飲水量の増加、排尿量の減少、体重減少、下痢や嘔吐、排便頻度の変化など普段異なる様子が見られる場合は、特定の病気を疑い獣医師診察を受けることをお勧めします。
食事の問題
猫の食事は口臭の主な原因であり、特に魚や肉を食べた後には悪臭が発生しやすいです。また、不要な添加物や栄養不足や腸内環境の乱れについても原因の一つです。人工香料や保存料の多く含まれるキャットフードは腸内環境に影響を与えて、口臭の原因になることもあります。
口臭の診断
猫の口臭や病気を診断する最良の方法は、やはり動物病院による検査です。獣医師は口腔内を詳しく調べ、口臭の原因を特定できる可能性が高いです。獣医師さんの大まかな診断プロセスは以下です。
問診
猫の食事、日常の行動、口臭が始まった時期などについて質問されます。
身体検査
猫の口腔内を詳しく調べ、歯肉炎、歯周病、または他の口腔の問題がないかを確認します。
レントゲン撮影
明らかに歯周病がある場合はレントゲン撮影などを行い、その進行状況の確認を行います。
血液検査や超音波検査
口の匂いなどから内臓疾患の可能性がある場合は、血液検査や超音波検査などを実施し、診断します。血液検査で猫の全体的な健康状態を評価し、超音波検査は内臓の健康状態を確認するのに役立ちます。これらは、口臭の原因が消化器系または他の内臓の問題に起因する可能性がある場合に特に重要です。
口臭の簡単な対策
定期的な歯磨き
歯磨きは口臭の根本的な原因を防ぐことができます。猫の正しい歯磨きの手順を踏むことが大切です。
猫の正しい歯磨きの手順については下記の記事を参考にしてください。
ただし、どうしても歯磨きを嫌がり歯磨きをさせてくれない子やできない子も中にはいます。
そういう場合には、飼い主さんが猫を歯磨きをしてあげて、日常的に習慣化することはなかなか難しいことがあります。
食生活の見直し
簡単にできるものの一つとして、おやつや普段の食事の見直しがあります。仮に、普段の食事が原因である場合、おやつの量や質、栄養バランスを調整することが有効です。
ただし、猫の口の臭いの原因が食事でなく他のものであった場合にはあまり効果がない可能性が高いです。
キャットフードの選び方については下記の記事にまとめてますので、参考にしてください。
猫のストレスを減らす
次に簡単にできるものとしては、猫のストレスを無くしてあげる環境を作ることです。猫のストレスは、生活環境や人間との相互作用などの様々な要因によって引き起こされます。口臭は、猫のストレスレベルが高まると、消化管内の消化酵素や腸内の細菌バランスが変化し、口臭を引き起こすことがあります。
猫のストレスを改善するためのアプローチとしては、紐などを用いた遊び、人間との触れ合いなどがあります。また、環境を安定させ、嫌なことを最小限にすることも大切です。
口腔ケア用品の使用
猫の口臭対策として最も簡単にできるものの一つとして、口腔ケア用品の使用があります。猫の口臭予防用の歯磨きシートやサプリメントなどがいくつか種類があります。これらの製品は、猫の歯と口腔の健康維持、汚れや歯垢除去、口臭防止などに役立ちます。
また、サプリメントなど飲んだり食べるタイプのものは、効果を実感するまで時間がかかることが普通なため時間をかけて長く与え続けてあげることがとても大切です。
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まとめ
・猫の口の臭いには様々ですが、主な原因は歯周病/消化器トラブル/特定の病気/食事の問題などがあります。
・猫の口臭や病気を診断する最良の方法は、やはり動物病院による検査です。
・猫の口臭の簡単な対策はいくつかありますが、最も簡単に取り組めるものの一つとして口腔ケア用品の使用があります。