カモミールと猫への毒性は?愛猫への影響と効果や注意点について解説

topet編集部

カモミールは、そのリラックス効果で人々に愛されるハーブの一つです。多くの人々が寝る前にカモミールティーを飲んだり、エッセンシャルオイルを使用したりしますが、猫の飼い主としては、このハーブが愛猫にどのような影響をもたらすのかを理解することが重要です。

カモミールの概要

カモミールは、菊科に属する植物で、その花は美しく、香りも良いことで知られています。主にハーブティーとして、またはアロマテラピーで使用されることが一般的です。人間に対しては、消化を助けたり、不眠を改善したりする効果があるとされています。

科名

キク科に属する植物で、和名では「カミツレ」と呼ばれます。

分類

一年草の「ジャーマンカモミール」と多年草の「ローマンカモミール」があります。

日本においては、ティーではジャーマンカモミール（カミツレ）が一般的で、ガーデニングではローマンカモミール（ローマカミツレ）が人気です。

花色

カミツレと呼ばれるジャーマンカモミールは、管状花が黄色、舌状花が白色で、花期は5月～9月頃です。

香り

ハーブティーや食用にも用いられるジャーマンカモミールは甘いりんごのようなフルーツを思わせる香りが特徴です。

カモミールの成分と効果

現在では、人に対してカモミールは不眠や不安、また、胃のむかつき、ガス、下痢などの胃腸障害に良いとされています。また皮膚症状やがん治療に起因する口内炎に局所的に使われることもあります。

不眠や不安に有用

カモミールの経口（口から）摂取が全般性不安障害に有用かもしれないことが示唆されています。

胃腸障害に効く

一部の研究では、カモミールを含むハーブの特定の組み合わせ製品が、胃のむかつきや子供の下痢、幼児の疝痛にある程度効くかもしれないことがわかっています。

安全性は高い

人にとってカモミールは、お茶として使用する一般的な量であれば、安全性は高いと考えられます。副作用はまれで、悪心、めまい、アレルギー反応などがみられます。

ただし、人を対象とした個々の症状・疾患に関する研究が少ないため、健康に対するカモミールの効果はあまりわかっておらず、一部の研究ではカモミールと他の薬草を配合した製品を使用しているため、これらの研究をもとにカモミールの役割を明らかにするのは困難です。

引用：厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』

猫に対するカモミールの毒性

猫は、人間とは異なる消化システムと感受性を持っているため、カモミールの影響も異なります。

一般的に、カモミール自体は猫に対して毒性を持たないとされています。しかし、一部の猫がカモミールに対してアレルギー反応を示すことがあるため、注意が必要です。

猫には個体差があり、特定のハーブや化合物に対する反応が異なることがあります。ある猫には何も問題を引き起こさないカモミールも、別の猫にはアレルギー反応などの問題を引き起こすことがあります。このため、一概に「安全」とも「有毒」とも言えない場合があるため、獣医師などの専門家で意見が分かれることがあります。

おすすめの口腔ケア

口内炎にお困りの方は、抗炎症作用を持つラクトフェリンを配合し、免疫力を維持する乳酸菌や食物繊維が配合されたふりかけである「お口のふりかけ」を検討してみてください。

まとめ

・カモミールは、菊科に属する植物で、その花は美しく、香りも良いことで知られています。主にハーブティーとして、またはアロマテラピーで使用されることが一般的です。
・カモミールは、人を対象とした個々の症状・疾患に関する研究が少ないため、健康に対するカモミールの効果はあまりわかっていません。また猫に対しても同様です。
・カモミール自体は猫に対して毒性を持たないとされているが、一部の猫がカモミールに対してアレルギー反応を示すことがあるため、注意が必要です。