早速今日の本題です。猫がどんな病気にかかりやすいのかをしっかり把握しておくことで、自身の愛猫の健康維持に少しでも役立てておきたいですね。そこで今日は、アニコム ホールディングスが発表した「アニコム 家庭どうぶつ白書2021」を引用させて頂き、2021年の病気の統計データを基に猫がかかりやすい病気をランキング形式でまとめました。最後に気をつけるべき点も記載しています。
猫がかかりやすい病気ランキングトップ3
1位:消化器の病気
2位:泌尿器の病気
3位:皮膚の病気
1位:消化器の病気
消化器の病気は、猫の病気の請求割合15.9%を占めます(※)。消化器の病気は、食欲不振、嘔吐、下痢(軟便)といった消化器の症状を指しますが、急性胃腸炎、膵炎、過敏性腸症候群など原因は様々です。
2位:泌尿器の病気
泌尿器の病気は、猫の病気の請求割合13.5%を占めます(※)。代表的な病気として、腎不全、膀胱炎、尿石症、膀胱結石、猫下部尿路の病気が挙げられます。泌尿器の病気は男女差があることもデータからわかっていますので、この後出てくる男女差のデータもご確認ください。
3位:皮膚の病気
皮膚の病気は、猫の病気の請求割合9.5%を占めます(※)。毛が抜ける、皮膚の赤みや湿疹、痒がるなどの症状が出る皮膚病気ですが、アレルギー、菌、ストレス、寄生虫など原因は多岐にわたります。
※アニコムホールディングス「家庭どうぶつ白書 2021」(第2部 第1章 疾患(大分類単位)別の統計)
猫がかかりやすい病気を性別や年齢別にチェック
下記は猫の請求割合の男女比較と年齢推移を引用させて頂きました(※)。このグラフから読み取れることは、猫がかかりやすい病気TOP3の1つである消化器の病気と泌尿器の病気には男女差が見られることです。男女ともに請求割合は高いものの、特に男の子は請求割合が高いことは意識すべき点だと考えます。また、年齢推移を見ると、加齢と共にどの病気も請求割合は高まっている中で、泌尿器の病気は10歳を境に請求割合が高くなる傾向が読み取れます。
※アニコムホールディングス「家庭どうぶつ白書 2021」(第2部 第1章 疾患(大分類単位)別の統計)
猫の病気は普段の水分補給と食事が大切
・猫は泌尿器の病気対策が大切
・猫の病気は普段の食事から
これまで猫がかかりやすい病気について見てきましたが、中でも泌尿器の病気は死亡原因の一つにもなっているため、普段の生活からしっかり対策をしていくべきです。そして、食事管理も病気のリスクを減らす手段の一つです。泌尿器の病気対策と食事管理の2つについて解説していきます。
猫は泌尿器の病気対策が大切
尿を膀胱に溜めておく時間が長いと、尿石ができやすく、泌尿器の病気のリスクを高めます。そのため、トイレは常に綺麗にしてあげることで、いつでも尿をしやすい環境を提供してあげましょう。また、運動不足も尿を膀胱に溜める原因となるため、普段からしっかり遊んであげてください。そして最も大切なことが水分補給です。猫は元々水分補給を多く必要としないからこそ、積極的に水分摂取をしない傾向にあります。そのため、家の中の複数箇所に給水所を設置するなど、いつでも水分が補給できる環境を提供してあげてください。水分摂取の必要性については別の記事で詳しくまとめています。
猫の病気は普段の食事から
愛猫の理想体型を維持してあげることは病気対策として大切です。そのためには、愛猫のボディコンディションスコア(BCS)をしっかり把握し、①1日に与えるべき必要カロリー②運動量(消費カロリー)③食事(摂取カロリー)を調整してあげることで、愛犬・愛猫のカロリーコントロールをしっかり行いましょう。詳細は下記の記事に掲載しています。
まとめ
・今日は2021年の病気の統計データを基に猫がかかりやすい病気についてランキング形式でまとめてみました。
・猫全体としてかかりやすい病気ランキングトップ3は消化器、泌尿器、皮膚の病気です。
・性別や年齢によってかかりやすい病気は異なりますので、是非統計データを参考にしてください。
・猫の病気は普段の水分補給や食事管理が大切ですので、飼い主さんが意識してあげることが大切です。