犬の口臭は、健康そうな犬であっても時として避けられない問題です。実は、ハーブの一種であるパセリは犬の口臭に香りが口臭予防や対策にも効果的です。本記事では、犬の口臭とその原因、そしてなぜパセリが効果的なのか犬の管理栄養士が詳しく解説します。
犬はパセリを食べても大丈夫
犬は生でも火を通してもパセリを安全に食べることができます。パセリにはビタミンAやビタミンC、カルシウムなど、犬の健康に有益な栄養素が含まれています。また、その抗酸化作用や抗菌作用により、体の機能をサポートする働きもあります。
人の料理でも添え物としてよく利用されるパセリですが、適量を与えることが重要です。大量に与えると、消化器系に負担をかける可能性がありますので少量を与えたほうが良いでしょう。
犬はパセリを食べても大丈夫
・犬は生でも火を通してもパセリを安全に食べることができます。
・与える場合は、少量を与えたほうが良いでしょう。
パセリの栄養素
パセリ 1枝 5g中に含まれる食品成分(文部科学省「食品データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.plより)
栄養成分 | 値(5gあたり) |
エネルギー | 2kcal |
水分 | 4.2g |
タンパク質 | 0.2g |
脂質 | 0g |
炭水化物 | 0.4g |
灰分 | 0.1g |
食塩相当量 | 0g |
免疫力を維持する「β-カロテン」が豊富
パセリには、緑黄色野菜などに多く含まれるカロテノイドの一種であるβ-カロテンが豊富です。
βカロテンは犬の体内でビタミンAに変換され、視力や皮膚・粘膜の健康を維持します。 また、抗酸化作用を持つため免疫力を維持する働きも期待できます。
抗酸化ビタミンのビタミンC
パセリ5gあたりには、6mgのビタミンCが含まれています。ビタミンの中でも強い抗酸化作用を持ち、免疫力を維持する働きが期待できます。また、犬の皮膚や関節に重要な成分であるコラーゲンとの関わりが強いと言われており、皮膚や関節の健康維持も期待されています。
貧血予防効果のある鉄
パセリ5gあたりには、0.38mgの鉄が含まれています。鉄はミネラルの一種で、血流にのって全身に酸素を運ぶ働きがあるため、貧血の予防や疲労回復効果が期待できます。鉄分はビタミンCと一緒にとると吸収率がアップするので、ビタミンCが豊富なパセリなら鉄分を効率よく吸収できます。
パセリ1枝分ですとカロリーは2kcalなので少量であれば特に気にする必要はないですが、犬の必要なカロリー量は犬の体型や運動量によって異なりますので、気になる方は下記の記事を参考にしてください。
パセリが持つ犬の口臭予防・対策効果
パセリは、口臭対策として非常に効果的です。パセリに含まれる成分の一つであるアピオールは、特有の強い香りを持つ揮発性の化合物です。その香りは口臭を中和する働きがあり、パセリが口臭対策に効果的である一因とされています。
また、アピオールには抗菌作用があり、口腔内の細菌の増殖を抑制すると言われています。これもまた、パセリが口臭を抑制する助けとなります。
パセリを犬の食事に加えることで、口臭対策に利用することができます。例えば、ドッグフードに細かく刻んだパセリを混ぜて与える方法があります。また、パセリの茎をそのまま噛ませることも可能です。
ただし、パセリはあくまで口臭対策の一環であり、その他の口臭対策を怠ることなく、組み合わせて使用することが重要です。
その他の犬の口臭対策
定期的な歯磨き
定期的な歯磨きは、口臭予防のための重要な手段です。歯磨きは口臭の根本的な原因を防ぐことができます。適切な歯磨きを行うことで、口の中の細菌を減らし、口臭を予防することができます。。犬の正しい歯磨きの手順を踏むことが大切です。
犬の正しい歯磨きの手順については下記の記事を参考にしてください。
また、歯磨きが苦手な子には、フレッシュフードやウェットフードよりもドライフードを選ぶことで歯石が付きにくくなりますので、気になる方は以下の記事を参照ください。
食生活の見直し
おやつや普段の食事が原因である場合、おやつの量や質、栄養バランスを調整することが有効です。
口腔ケア用品の使用
犬の口臭予防用の歯磨きシートやサプリメントなどがあります。これらの製品は、犬の歯と口腔の健康維持、汚れや歯垢除去、口臭防止などに役立ちます。
パセリは口臭対策の一環であり、その他の口臭対策との組み合わせが大事
・定期的な歯磨き
・食生活の見直し
・口腔ケア用品の使用
愛犬の口腔ケアには「お口のふりかけ」
手間のかかるお口のケアが『削るだけで、簡単!』
・普段のごはんと一緒によく噛んで食べることで、歯垢・口臭を軽減!
・粒を専用ミルにいれて2~3回擦りながら、ごはんにかけるだけで手間いらず。
・1日55円からはじめられる!
まとめ
・犬は生でも火を通してもパセリを食べても大丈夫です。
・パセリは、抗酸化作用のあるβ-カロテンやビタミンC、貧血予防のある鉄など犬の健康に有益な栄養素が含まれています。
・パセリは、犬に与える場合、パセリの栄養素を壊さないために生のまま与える方が良いでしょう。
・大量に与えると、消化器系に負担をかける可能性がありますので少量を与えたほうが良いでしょう。
・パセリに含まれる成分の一つであるアピオールの香りは口臭を中和する働きがあり、パセリが口臭対策に効果的です。
・パセリはあくまで口臭対策の一環であり、その他の口臭対策を怠ることなく、組み合わせて使用することが重要です。