イカは抗酸化作用を持つビタミンEを含み猫にとって体に良い海鮮物です。ただし、与え方を間違えるとビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。また、イカは猫にとって消化が良いものとは言えません。今日はその点を踏まえて解説しています。是非チェックしてみて下さい。
猫はイカを食べても大丈夫!?含まれる栄養素とその効果は?
イカの栄養素
・ビタミンE
・タウリン
・EPA/EPA
イカ(コウイカ)の100g当たりのカロリーは約64kcalでビタミンEやタウリン、DHA/EPAを含み、少量であれば猫が食べれる海鮮物です。ここではイカの栄養成分とその効果についてまとめています。
100g中に含まれる食品成分(文部科学省「食品データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.plより)
エネルギー | 64kcal |
水分 | 83.4g |
タンパク質 | 14.9g |
脂質 | 1.3g |
炭水化物 | 0.1g |
灰分 | 1.3g |
ビタミンE
ビタミンEはフードの酸化防止剤にも利用されるように、抗酸化作用を持つため細胞膜の酸化や老化を防ぐことのできるビタミンです。
タウリン
タウリンは血圧を正しく維持し、心臓の収縮運動に関係する働きをします。猫は犬とは異なり体内でタウリンを合成することができないため、食事で補うことが必須の大切な栄養素です。
EPA/DHA
必須脂肪酸のEPA・DHAは、抗炎症作用によりアトピー性皮膚炎や関節炎に対する症状緩和が期待されています。その他にも、心臓・腎臓・神経・認知機能のサポートが期待されています。
イカを食べさせるときに注意すべき猫は?
・お腹の弱い猫
・アレルギーがある猫
イカはビタミンEやタウリン、DHA/EPAを含み猫が食べれる海鮮物ですが、消化不良やアレルギーには注意が必要です。
お腹の弱い猫
お腹の弱い猫は、与え過ぎにより下痢や嘔吐の原因となります。与える際は適量を与えるようにしましょう。
アレルギーがある猫
猫の健康維持に役立つ栄養成分を含み、猫が少量であれば食べれる食べ物ですがアレルギーがある場合は控えた方が良いです。アレルギーがわからない場合は、初めは少量から与えてください。
猫にイカを食べさせる方法は?
・生のまま与えない
・必要量のみ食べさせる
猫にイカを食べさせる際は必ず加熱処理してあげることはもちろんですが、他にもチェックしておくべきポイントがあります。
生のまま与えない
イカだけではなく海鮮物は生の状態で与えないようにしましょう。生のイカを与えるとビタミンB1が不足し、貧血や脱力といったような神経症状を起こす可能性があります。
イカは時間が経過するとチアミナーゼという酵素を発生し、チアミナーゼはビタミンB1を分解する作用があります。ビタミンB1は神経系を正常に機能させてくれる大切な栄養素であるため、ビタミンB1が不足すると神経症状を起こしてしまうのです。チアミナーゼは加熱処理をすると破壊されるため、イカを与える際は必ず加熱が必要となります。
必要量のみ食べさせる
タコは猫にとって消化が良い海鮮物ではありません。そのため、与えるとしても少量にしましょう。
まとめ
・イカはビタミンEやタウリン、DHA/EPAを含んでおり、猫が食べれる海鮮物です。
・イカは猫の消化に良くないため、与えすぎには注意しましょう。
・猫にイカを食べさせるときは、加熱処理・量を意識しましょう。