ブルーベリーはアントシアニンやルテイン、ビタミンE、食物繊維などを含み犬にとって体に良い果物です。また、水分量も多いため熱中症対策に与えることもできます。また、最近の報告によるとネガティブな意見もありますので、今日はそんなブルーベリーの食べさせ方について解説しました。是非チェックしてみて下さい。
犬はブルーベリーを食べても大丈夫!?含まれる栄養素とその効果は?
ブルーベリーの栄養素
・アントシアニン
・ルテイン
・ビタミンE
・食物繊維
ブルーベリーの果肉の成分は約86%が水分でビタミンを多く含み、基本的には犬が食べても大丈夫な果物です。ここではブルーベリーの栄養成分とその効果についてまとめています。
100g中に含まれる食品成分(文部科学省「食品データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.plより)
エネルギー | 48kcal |
水分 | 86.4g |
タンパク質 | 0.5g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 12.9g |
灰分 | 0.1g |
アントシアニン
アントシアニンはポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用を持つため、目の健康サポートに期待されている成分です。
ルテイン
ルテインは、細胞の抗酸化作用を持つため、細胞膜の酸化や老化を防ぐ他に、炎症を抑制する作用があります。
ビタミンE
ビタミンEはフードの酸化防止剤にも利用されるように、抗酸化作用を持つため、細胞膜の酸化や老化を防ぐことのできるビタミンです。
食物繊維
食物繊維は腸内で善玉菌のエサになることで腸内環境を整える効果があります。しかし、食物繊維は不溶性と水溶性があり、ブルーベリーに多く含まれる不溶性食物繊維はすぐに大腸を通過してしまうため、腸内環境を整える効果は発揮し難いです。
ブルーベリーを食べさせるときに注意すべき犬は?
・食べ過ぎ
・食物アレルギーがある犬
アントシアニンやルテイン、ビタミンEといった抗酸化作用を持つ成分を豊富に含むブルーベリーですが、不溶性食物繊を多く含むことから食べさせる際は注意が必要です。
食べ過ぎ
ブルーベリーは不溶性食物繊維を多く含むため、食べ過ぎると便が大きくなり過ぎたり、固くなり過ぎたりするため、排便が難しくなることがあります。また、ブルーベリーにより中毒症状を起こすという科学的根拠のある情報や論文などはございませんが、ブルーベリーにより体調を崩した可能性を示唆する報告(※)がありますので、その点においても与えすぎには注意が必要です。
食物アレルギーがある犬
ブルーベリーによるアレルギー報告は少ないものの、アレルギーになる可能性は0ではないため、はじめは少量から食べさせてみて下痢や嘔吐などアレルギー症状が出ないか確認してあげてください。
※米国獣医栄養学専門医のNick Cave獣医師による報告。2022年8月15日現在では、論文などによる科学的根拠が示されているものではありません。
犬にブルーベリーを食べさせる方法は?
・冷やし過ぎない
・超小型犬にはカットしてあげる
・必要量のみ食べさせる
ブルーベリーの皮に有害な成分は含まれておりませんので、皮ごと与えて問題ありません。しかし、粒サイズや食べさせる量には注意が必要です。
冷やし過ぎない
特にお腹の弱い犬に注意して頂きたいのが、冷やし過ぎないことです。冷えた食べ物は犬にとって胃腸の負担となりますので、温度は出来るだけ常温に近づけてから食べさせてください。
超小型犬にはカットしてあげる
ブルーベリーの粒サイズは超小型犬にとっては少し大きいため、喉に詰まらせないように愛犬のサイズに応じてカットしてあげることが望ましいです
必要量のみ食べさせる
ブルーベリーは1粒(2g)で1kcalと低カロリーです。与えて良い目安としては1日に必要なカロリーの10%以下にしましょう。
愛犬の必要カロリー計算は下記の記事を参考にしてください。
まとめ
・ブルーベリーはアントシアニンやルテイン、ビタミンE、食物繊維などを含み犬にとって体に良い果物です。
・ブルーベリーの皮に有害な成分は含まれておりませんので、皮ごと与えて問題ありません。しかし、粒サイズや食べさせる量には注意が必要です。
・ブルーベリーを与える際は、冷やし過ぎないこと。カットしてあげること。必要量のみ食べさせること。の3点を意識しましょう。