オリゴ糖はドッグフードやキャットフードは勿論のこと犬猫用おやつなどの原材料でも良く見かけますね。
オリゴ糖は近年盛んに研究されているプレバイオティクス(※1)の1つでもあり、腸内環境を整える働きが期待されています。
また、オリゴ糖って砂糖と一緒で虫歯になるのでは!?といった疑問もよくお聞きしますので、そんな虫歯についてや犬や猫に対して期待できる効果について解説します。是非チェックしてみて下さい。
※1 善玉菌のエサとなることで、善玉菌を増やす作用を持った食品。
オリゴ糖とは?
糖は体の中で分解され、私たちの生活におけるエネルギー源としてとても大切なものです。糖は果物に含まれる果糖や芋類に含まれるデンプンなど、糖の結合の仕方で呼び方が異なります。
最も単純な形を単糖類 (ブドウ糖や果糖)、単糖が2つ結合すると二糖類 (ショ糖や乳糖)、沢山結合すると多糖類 (デンプンやセルロース) といった呼び名があります。
オリゴ糖はその中でも単糖が3〜10個結合したものを指します (※2)。ここではドッグフードやキャットフード、犬猫用おやつなどで使用される代表的なオリゴ糖を紹介します。
イソマルトオリゴ糖
醤油や味噌に含まれる糖で、他の糖類に比べて熱や酸に強くまろやかな甘みが特徴です。
フラクトオリゴ糖
玉ねぎやアスパラガスに含まれる糖で、消化されにくく淡い甘みが特徴です。
ガラクトオリゴ糖
母乳や牛乳に多く含まれる糖で、他の糖類に比べて熱や酸に強くあっさりとした甘みが特徴です。
※2 単糖が2個結合したものをオリゴ糖と呼ぶこともありますが、世界的な犬猫の栄養研究をしているNRCでは3〜10個結合したものをオリゴ糖と呼んでいます。
代表的なオリゴ糖の種類
・イソマルトオリゴ糖
・フラクトオリゴ糖
・ガラクトオリゴ糖
オリゴ糖で犬や猫は虫歯になりやすい?
犬の口腔内は酸性やアルカリ性の強さを示すpH (水素イオン指数) が8.0-9.0、猫は7.5-8.5の弱アルカリ性と言われています。一方で人間のpHは6.8-7.0ですので、犬や猫は人と比べてアルカリ性であることがわかります。虫歯は虫歯菌が作り出す酸によって歯を溶かしますが、口内がアルカリ性であると酸を中和することができますので、歯が溶けることを防ぎます。つまり、弱アルカリ性である犬や猫の口内はそもそも虫歯になりにくいです。
また、甘いもの=虫歯になりやすいイメージがありますが、オリゴ糖は虫歯菌の栄養源にはならない構造になっているため、その点においても犬や猫にとって虫歯の心配は少ないと言えます。
オリゴ糖で犬や猫は虫歯になりやすい?
・犬や猫はそもそも虫歯になりにくく、オリゴ糖自体も虫歯になりにくい。
犬や猫にオリゴ糖を与える効果は?
オリゴ糖は腸内環境を整えるイメージを持たれている方は多いかと思いますが、その他にも免疫力アップなど嬉しい効果が期待できます。
腸内環境の改善
オリゴ糖は基本的に胃や小腸で消化されず大腸に直接届きます。これにより、ビフィズス菌や乳酸菌といった善玉菌のエサとなり、善玉菌の数を増やすことで慢性的な下痢や便秘の改善が期待できます。
風邪や病気の予防
腸内環境が整っていないと免疫機能がうまく働かなく、細菌やウイルスが侵入した時に防ぐことができません。そのため、普段から腸内環境を整えて免疫力を維持することで風邪や病気の予防が期待できます。
口臭や歯周病の予防
腸内環境が整っていないとニオイ物質が増殖されてしまいます。そして、本来肝臓で分解されるべきニオイ物質が分解しきれないと、腸管から吸収されて肺まで上がってきてしまいます。
すると、呼気にニオイ物質が混ざり口臭の原因になります。また、腸内環境が整っておらず、免疫力が下がっていると免疫細胞が歯周病菌を防ぎきれず歯周病にかかりやすくなることも考えられます。
そのため、腸内環境を整えておくことで、口臭や歯周病の予防に繋がります。
・腸内環境の改善
・風邪や病気の予防
・口臭や歯周病の予防
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・普段のごはんと一緒によく噛んで食べることで、歯垢・口臭を軽減!
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まとめ
・代表的なオリゴ糖にはイソマルトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖があります。
・糖は虫歯になりやすいイメージがありますが、犬や猫はそもそも虫歯になりにくく、オリゴ糖自体も虫歯になりにくいです。
・愛犬や愛猫にオリゴ糖を与えることで、腸内環境の改善、風邪や病気の予防、口臭や歯周病の予防に繋がります。