猫はカニを食べても大丈夫!?注意すべき猫や食べさせ方をペット栄養管理士が解説

猫はカニを食べても大丈夫!?注意すべき猫や食べさせ方をペット栄養管理士が解説

ペット栄養管理士_高山裕紀

高山裕紀
ペット栄養管理士

カニは抗酸化作用を持つビタミンEやアスタキサンチンを含み猫にとって体に良い海鮮物です。ただし、与え方を間違えるとビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。そこで今日はカニの食べさせ方について解説しました。是非チェックしてみて下さい。

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猫はカニを食べても大丈夫!?含まれる栄養素とその効果は?

犬はカニを食べても大丈夫!?含まれる栄養素とその効果は?

カニの栄養素
・ビタミンE
・アスタキサンチン
・ビタミンB3 (ナイアシン)
・ビタミンB12(コバラミン)

カニ(毛蟹)の100g当たりのカロリーは約78kcalでビタミンEやアスタキサンチン、ビタミンB3 (ナイアシン)、ビタミンB12(コバラミン)を含み、猫が食べれる海鮮物です。ここではカニの栄養成分とその効果についてまとめています。

100g中に含まれる食品成分(文部科学省「食品データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.plより)

エネルギー116kcal
水分69.3g
タンパク質28.2g
脂質0.5g
炭水化物
灰分2.0g

ビタミンE

ビタミンEはフードの酸化防止剤にも利用されるように、抗酸化作用を持つため細胞膜の酸化や老化を防ぐことのできるビタミンです。

アスタキサンチン

アスタキサンチンは強い抗酸化作用を持ち、被毛や目の健康サポートに期待されている成分です。

ビタミンB3(ナイアシン)

ビタミンB3は、セラミドの合成を促進して皮膚を乾燥から保護する役割があります。そのため、欠乏すると皮膚炎になる可能性があるビタミンです。

ビタミンB12(コバラミン)

ビタミンB12(コバラミン)は、タンパク質や赤血球の合成に効果が期待できます。

カニを食べさせるときに注意すべき猫は?

カニを食べさせるときに注意すべき犬は?

・お腹の弱い猫
・アレルギーがある猫

カニはビタミンEやアスタキサンチン、ビタミンB3 (ナイアシン)、ビタミンB12(コバラミン)を含み猫が食べれる海鮮物ですが、消化不良アレルギーには注意が必要です。

お腹の弱い猫

お腹の弱い猫は、与え過ぎにより下痢や嘔吐の原因となります。与える際は適量を与えるようにしましょう。

アレルギーがある猫

猫の健康維持に役立つ栄養成分を含み、猫が食べれる海鮮物ですがアレルギーがある場合は控えた方が良いです。アレルギーがわからない場合は、初めは少量から与えてください。

猫にカニを食べさせる方法は?

犬にカニを食べさせる方法は?

・生のまま与えない
・カニ味噌は与えない
・必要量のみ食べさせる

猫にエビを食べさせる際は必ず加熱処理してあげることはもちろんですが、他にもチェックしておくべきポイントがあります。

生のまま与えない

カニだけではなく海鮮物は生の状態で与えないようにしましょう。生のカニを与えるとビタミンB1が不足し、貧血や脱力といったような神経症状を起こす可能性があります。

カニは時間が経過するとチアミナーゼという酵素を発生し、チアミナーゼはビタミンB1を分解する作用があります。ビタミンB1は神経系を正常に機能させてくれる大切な栄養素であるため、ビタミンB1が不足すると神経症状を起こしてしまうのです。チアミナーゼは加熱処理をすると破壊されるため、イカを与える際は必ず加熱が必要となります。

カニ味噌は与えない

カニ味噌は脳味噌ではなく中腸腺や肝膵臓といったカニの内蔵です。胃や腸などの内臓も含めて、加熱処理をしても雑菌や寄生虫が死滅していない可能性があるため与えない方が良いでしょう。

必要量のみ食べさせる

カニは100gで116kcalです。与えて良い目安としては1日に必要なカロリーの10%以下にしましょう。
愛猫の必要カロリー計算は下記の記事を参考にしてください。

まとめ

・カニはビタミンEやアスタキサンチン、ビタミンB3 (ナイアシン)、ビタミンB12(コバラミン)を含んでおり、犬が食べれる海鮮物です。
・カニの与え過ぎによる消化不良には注意しましょう。
・猫にカニを食べさせるときは、加熱処理・カニ味噌・量を意識しましょう。

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