早速今日の本題です。愛猫に顔を近づけているときに、吐息がかかることは良くあるかと思います。この時、キャットフードの臭さや魚臭さを感じることが多いかもしれません。これは普段食べている食べ物から発する臭さですので健康な臭いですが、生臭さやアンモニア、酸っぱい臭いなど普段と明らかに異なる臭いを発している場合は注意が必要です。そこで今日は猫の口臭の原因と対策についてお話しします。
猫の口臭の原因とは
・口腔内のケア不足
・内臓疾患
・口腔内の乾燥
口腔内のケア不足
人と一緒ですが、口腔内のケアを怠ると食べかすや歯垢が溜まり、細菌が繁殖することで生ごみのような生臭さを発生させます。放っておくと歯石となり歯周病などの病気を引き起こす原因となります。特に高齢になればなるほど、口内で蓄積されていくため病気のリスクも高まります。
腎臓の機能低下
猫は腎臓病にかかりやすい動物です。腎臓の機能が低下し、本来なら尿として体外に排泄されるはずの老廃物が十分に排泄されないと、身体の中に老廃物が溜まり、口臭として現れることがあります。臭いの特徴としては尿のようなアンモニア臭です。
膵臓の機能低下
膵臓から出るホルモンであるインスリンが十分に分泌できていないと血液中の血糖値をコントロールできなくなり、甘い酸っぱい臭いを発生させます。
普段からできる猫の口臭対策
・定期的な歯みがき
・フードの変更
・水分補給
定期的な歯みがき
歯石になる前に歯みがきでケアしてあげることが大切です。週に2〜3回が効果的ですが、猫に歯みがきは難しいと感じる方も多いと思います。歯みがきを嫌がる猫の場合は、歯みがきシートや指サックの歯ブラシなど、飼い主さんの指で歯を掃除してあげるアイテムもおすすめです。それでも嫌がる猫の場合は歯みがきおやつから口内ケアをはじめてみることをオススメします。
フードの変更
ウェットフードを愛用している猫はドライフードを愛用している猫より歯周病リスクが高くなると言われています。ウェットフードは歯茎や歯の隙間に食べカスが残りやすいためです。また、歯に沈着しやすい添加物を含むフードやおやつも口臭の原因となりますので、なるべく添加物をあまり利用していないものを選んであげてください。
水分補給
適切な水分補給は口臭のみならず、健康維持にも役立ちます。そのため、常に新鮮な水を与えてあげることを意識してあげてください。また、水をなかなか飲まない猫も多いですので、その場合は水飲み場を複数置いてあげたり、愛猫の好みに合わせた対応をしてあげてください。
まとめ
・生臭さやアンモニア、酸っぱい臭いなど普段と明らかに異なる臭いを発している場合は注意が必要です。
・猫の口臭の原因には、口腔内のケア不足、腎臓機能の低下、膵臓機能の低下が考えられます。
・定期的な歯みがき、フードの変更、水分補給が口臭対策には大切です。