ネギは免疫力を高めるなどの効果が期待でき、食卓でよく見かける人気の高い食材です。ただし、ネギには有機チオ硫酸化合物が含まれ中毒症状を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。そこで今日は猫がネギを食べてはいけない理由と食べてしまった際の対処法について解説しました。是非チェックしてみて下さい。
猫はネギを食べれる?含まれる栄養素とその効果は?
ネギの栄養素
・ビタミンC(アスコルビン酸)
・βカロテン
・カリウム
ネギの100g当たりのカロリーは約35kcalでビタミンC(アスコルビン酸)やβカロテン、カリウムを含み、栄養価が高い野菜です。ここではネギの栄養成分についてまとめています。
100g中に含まれる食品成分(文部科学省「食品データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.plより)
エネルギー | 35kcal |
水分 | 89.6g |
タンパク質 | 1.4g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 8.3g |
灰分 | 0.5g |
ビタミンC(アスコルビン酸)
ビタミンの中でも強い抗酸化作用を持ち、免疫力を維持する働きが期待できます。また、猫の皮膚や関節に重要な成分であるコラーゲンとの関わりが強いと言われており、皮膚や関節の健康維持も期待されています。
βカロテン
βカロテンは猫の体内でビタミンAに変換され、視力や皮膚・粘膜の健康を維持します。 また、抗酸化作用を持つため免疫力を維持する働きも期待できます。
カリウム
カリウムは神経系の働きに重要な役割を持つミネラルです。過剰なナトリウム(塩分)を体外へ排出することで、血圧を安定させる効果もあります。
猫がネギを食べた時に起こる症状は?
・下痢や嘔吐
・食欲不振
・貧血
ネギは栄養価が高い野菜ですが、猫が食べると中毒を引き起こす可能性があるため注意が必要です。
下痢や嘔吐
ネギを与えることで下痢や嘔吐などの中毒症状が現れる可能性があります。下痢や嘔吐が続くと脱水症状を引き起こし体調が悪化する可能性も考えられます。
食欲不振
ネギを与えることで食欲不振などの中毒症状が現れる可能性があります。食欲不振が続くと必要な栄養をとることができなくなってしまうので、免疫力が低下し様々な病気に罹りやすくなる可能性があります。
貧血
ネギを与えることで溶血性貧血 (血液中の赤血球が破壊されることで起こる貧血)が起こる可能性があります。貧血が重度になると死亡といった最悪な事例も報告されています。
猫がネギを食べた時の対処法は?
・愛猫の様子や症状を確認する
・動物病院へ行く
愛猫が誤ってネギを食べてしまったら慌てずに状況を整理し、素早い対処を心掛けましょう。
愛猫の様子や症状を確認する
愛猫が食べてはいけないものを食べてしまったら、可能であればすぐに吐かせてください。そして、①猫が口にした食べ物②猫が食べた量③猫が食べた日時は必ず覚えておきましょう。病院に持参すると役に立ちます。
動物病院へ行く
猫に症状が出た場合 or 心配な場合はすぐにかかりつけの動物病院で診てもらいましょう。
まとめ
・ネギはビタミンC(アスコルビン酸)やβカロテン、カリウムを含んでおり、栄養価が高い野菜です。
・ネギを与えることによる中毒症状に注意しましょう。
・猫がネギを食べてしまったときは、症状を確認し動物病院へ行きましょう。