エビは抗酸化作用を持つビタミンEを含み猫にとって体に良い海鮮物です。ただし、与え方を間違えるとビタミンB1欠乏症を引き起こす恐れがあるため注意が必要です。そこで今日はエビの食べさせ方について解説しました。是非チェックしてみて下さい。
猫はエビを食べても大丈夫!?含まれる栄養素とその効果は?
エビの栄養素
・ビタミンE
・ビタミンB12(コバラミン)
・アスタキサンチン
・タウリン
エビの100g当たりのカロリーは約116kcalでビタミンEやビタミンB12(コバラミン)、タウリンを含み、猫が食べれる海鮮物です。ここではエビの栄養成分とその効果についてまとめています。
100g中に含まれる食品成分(文部科学省「食品データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.plより)
エネルギー | 116kcal |
水分 | 69.3g |
タンパク質 | 28.2g |
脂質 | 0.5g |
炭水化物 | – |
灰分 | 2.0g |
ビタミンE
ビタミンEはフードの酸化防止剤にも利用されるように、抗酸化作用を持つため細胞膜の酸化や老化を防ぐことのできるビタミンです。
ビタミンB12(コバラミン)
ビタミンB12(コバラミン)は、タンパク質や赤血球の合成に効果が期待できます。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは強い抗酸化作用を持ち、被毛や目の健康サポートに期待されている成分です。
タウリン
タウリンは血圧を正しく維持し、心臓の収縮運動に関係する働きをします。猫は犬とは異なり体内でタウリンを合成することができないため、食事で補うことが必須の大切な栄養素です。
エビを食べさせるときに注意すべき猫は?
・お腹の弱い猫
・アレルギーがある猫
エビはβカロテンやビタミンB12(コバラミン)、タウリンを含み猫が食べれる海鮮物ですが、消化不良やアレルギーには注意が必要です。
お腹の弱い猫
お腹の弱い猫は、与え過ぎにより下痢や嘔吐の原因となります。与える際は適量を与えるようにしましょう。
アレルギーがある猫
猫の健康維持に役立つ栄養成分を含み、猫が食べれる食べ物ですがアレルギーがある場合は控えた方が良いです。アレルギーがわからない場合は、初めは少量から与えてください。
猫にエビを食べさせる方法は?
・生のまま与えない
・殻や尻尾は取り除く
・必要量のみ食べさせる
猫にエビを食べさせる際は必ず加熱処理してあげることはもちろんですが、他にもチェックしておくべきポイントがあります。
生のまま与えない
エビだけではなく海鮮物は生の状態で与えないようにしましょう。生のエビを与えるとビタミンB1が不足し、貧血や脱力といったような神経症状を起こす可能性があります。
エビは時間が経過するとチアミナーゼという酵素を発生し、チアミナーゼはビタミンB1を分解する作用があります。ビタミンB1は神経系を正常に機能させてくれる大切な栄養素であるため、ビタミンB1が不足すると神経症状を起こしてしまうのです。チアミナーゼは加熱処理をすると破壊されるため、イカを与える際は必ず加熱が必要となります。
殻や尻尾は取り除く
人間も同様ですが殻や尻尾は消化に悪く、胃腸の負担になるため与えないようにしましょう。
必要量のみ食べさせる
エビは100gで116kcalです。与えて良い目安としては1日に必要なカロリーの10%以下にしましょう。
愛猫の必要カロリー計算は下記の記事を参考にしてください。
まとめ
・エビはβカロテンやビタミンB12(コバラミン)、タウリンを含んでおり、猫が食べれる海鮮物です。
・エビの与え過ぎによる消化不良には注意しましょう。
・猫にエビを食べさせるときは、加熱処理・殻や尻尾・量を意識しましょう。