スイカの果実の成分は約90%が水分ですので、熱中症対策として適量を猫に与えても問題ありません。しかし、糖分がそのうち6~8%ありますので、与え方には注意すべきです。今日はそんなスイカの食べさせ方について解説しました。是非チェックしてみて下さい。
猫はスイカを食べても大丈夫!?含まれる栄養素とその効果は?
スイカの栄養素
・βカロテン(ビタミンA)
・ビタミンC(アスコルビン酸)
・カリウム
・リコピン
・シトルリン
スイカはビタミンやミネラルなど多くの成分をバランスよく含んでおり、猫が食べても大丈夫な果物です。ここではスイカの栄養成分とその効果についてまとめています。
100g中に含まれる食品成分(文部科学省「食品データベース」https://fooddb.mext.go.jp/index.plより)
エネルギー | 41kcal |
水分 | 89.6g |
タンパク質 | 0.6g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 9.5g |
灰分 | 0.2g |
βカロテン(ビタミンA)
スイカに含まれるβカロテンは猫の体内でビタミンAに変換され、猫の視力や皮膚・粘膜の健康を維持します。 また、抗酸化作用を持つため免疫力を維持する働きも期待できます。
ビタミンC(アスコルビン酸)
スイカに含まれるビタミンC(アスコルビン酸)は、ビタミンの中でも強い抗酸化作用を持ち、免疫力を維持する働きが期待できます。また、猫の皮膚や関節に重要な成分であるコラーゲンとの関わりが強いと言われており、皮膚や関節の健康維持も期待されています。
カリウム
スイカに含まれるカリウムは猫の神経系の働きに重要な役割を持つミネラルです。過剰なナトリウム(塩分)を体外へ排出することで、血圧を安定させる効果もあります。
リコピン
リコピンは美肌に良いとされトマトに多く含まれることで知られていますが、スイカにはトマトよりも多いリコピンが含まれています。強い抗酸化作用を持ち、猫の免疫力を維持する働きが期待できます。リコピンはスイカの赤色を形成する色素成分であるため、黄色のスイカにはリコピンはあまり含まれていません。
シトルリン
スイカに含まれるシトルリンは、血液の循環を改善する効果があるため、猫のむくみ改善が期待できます。また、アンモニアの排出を促進する働きがあるため、疲労回復にも良いとされています。
スイカを食べさせるときに注意すべき猫は?
・高血糖や糖尿病の猫
・お腹が弱い猫
・ウリ科のアレルギーがある猫
ビタミンやミネラルをバランスよく含むスイカですが、糖分や水分が多いことやウリ科であることを考慮して注意点をまとめました。
高血糖や糖尿病の猫
果物全般に言えることでもありますが、果肉のうち6~8%が糖分であるスイカは、血糖値を上げやすいため高血糖や糖尿病の猫にとって与え過ぎに注意が必要です。
お腹が弱い猫
水分の取り過ぎは、消化酵素を薄めることで消化吸収の力を弱め、下痢や軟便に繋がる可能性あります。そのため、果肉の水分量が約90%のスイカは、お腹の弱い猫には与え過ぎに注意したほうが良いです。
ウリ科のアレルギーがある猫
メロンやきゅうりと同じようにウリ科に所属するスイカですので、ウリ科の植物にアレルギーがある場合は控えた方が良いです。アレルギーがわからない場合は、初めは少量から与えてください。
猫にスイカを食べさせる方法は?
・冷やし過ぎない
・種や皮は取り除く
・必要量のみ食べさせる
猫にスイカを食べさせる際は食べやすいサイズにカットしてあげることはもちろんですが、他にもチェックしておくべきポイントがあります。
冷やし過ぎない
特にお腹の弱い猫に注意して頂きたいのが、冷やし過ぎないことです。冷えた食べ物は猫にとって胃腸の負担となりますので、温度は出来るだけ常温に近づけてから食べさせてください。
種や皮は取り除く
人間も同様ですが種や皮は消化に悪いため胃腸の負担になるため与えないようにしましょう。
必要量のみ食べさせる
スイカ(小サイズ)は1/8カット(約200g)で82kcalです。与えて良い目安としては1日に必要なカロリーの10%以下にしましょう。
愛猫の必要カロリー計算は下記の記事を参考にしてください。
まとめ
・スイカにはビタミンやミネラルをバランスよく含んでおり、猫が食べても大丈夫な果物です。
・スイカは糖分や水分が多いことやウリ科であることから、アレルギーに注意した方が良い猫がいます。
・猫にスイカを食べさせるときは、サイズや温度・皮や種・カロリーを意識しましょう。